KeeperPAMコマンド
検出、パスワードローテーション、接続、トンネル接続などのKeeperPAM機能の管理
概要
検出、パスワードローテーション、PAM構成、Keeperゲートウェイ構成など、KeeperPAMの各機能は、pam コマンドおよびそのサブコマンドを使用してコマンダー上で制御・操作できます。
pamコマンド
コマンド: pam
詳細: KeeperPAMの制御を行います。
My Vault> pam
pam command [--options]
Command Description
---------- -----------------------------------------
gateway Manage Gateways
config Manage PAM Configurations
cnapp Manage Cloud Security provider configuration and remediation queue
rotation Manage Rotations
action Execute action on the Gateway
tunnel Manage Tunnels
split Split credentials from legacy PAM Machine
legacy Switch to legacy PAM commands
connection Manage Connections
rbi Manage Remote Browser Isolation
project PAM Project Import/Export
launch Launch a connection to a PAM resource
workflow Manage PAM Workflowsサブコマンド
サブコマンド: gateway
詳細: Keeperゲートウェイサービスを表示、作成、編集、削除します。Keeperゲートウェイの詳細については、こちらのページをご参照ください。
list
コマンダーを使用しているユーザーがアクセス可能なKeeperゲートウェイを一覧表示します。
自身のボルトから直接操作できるゲートウェイ
ユーザーのロールに含まれる管理ノードのいずれかに登録されているゲートウェイ
new
edit
ゲートウェイ名や登録ノードを変更できます。Keeper管理コンソールの [シークレットマネージャー] → [ゲートウェイ] からも同じ操作ができます。
remove
ゲートウェイを削除します。この操作を実行するユーザーは、ゲートウェイの親アプリケーションに対する管理者権限を持っている必要があります。
set-max-instances
ゲートウェイプールの最大インスタンス数を設定します。高可用性の構成で利用します。
サブコマンド: config
詳細: Keeper PAM構成の表示、作成、編集、削除を行います。PAM構成の詳細については、こちらをご参照ください。
new
edit
list
remove
サブコマンド: cnapp
詳細: クラウドセキュリティのプロバイダ構成と是正キューを管理します。Wiz連携およびKeeper Encrypterで使うクラウドセキュリティのワークフローに対応しています。
サブコマンド
概要
構成用のコマンドは pam cnapp config (省略形: pam cnapp c) で実行します。
キュー用のコマンドは pam cnapp queue (省略形: pam cnapp q) で実行します。
現在利用できるプロバイダキーワードは wiz のみです。
config set
ネットワーク上のCNAPPプロバイダ構成を作成または更新します。保存前にプロバイダへ認証情報の検証が行われます。
--network-uid, -n
はい
base64url形式のネットワークレコードUID
--provider, -p
はい
プロバイダキーワード (wiz を指定)
--client-id
はい
プロバイダAPIのクライアントIDまたはアプリID
--client-secret
いいえ
プロバイダAPIのクライアントシークレット (既存構成の編集時に省略すると保存済みのシークレットを維持)
--api-endpoint
はい
プロバイダAPIエンドポイントURL (例: https://api.us1.app.wiz.io/graphql)
--auth-endpoint
はい
プロバイダOAuth2トークンエンドポイントURL (例: https://auth.app.wiz.io/oauth/token)
--config-record
はい
Encrypter URLと暗号化キーを保持するボルトレコードのUID
成功すると、保存された構成が表示されます。
--auth-endpoint を使用すると、コード変更なしで適切なテナントまたはリージョンを指定できます。
config test
保存せずにプロバイダの認証情報を検証します。
--network-uid, -n
はい
base64url形式のネットワークレコードUID
--provider, -p
はい
プロバイダキーワード (wiz を指定)
--client-id
はい
プロバイダAPIのクライアントID
--client-secret
はい
プロバイダAPIのクライアントシークレット
--api-endpoint
はい
プロバイダAPIエンドポイントURL
--auth-endpoint
はい
プロバイダOAuth2トークンエンドポイントURL
成功すると CNAPP credentials validated successfully. が表示されます。
認証情報が拒否された場合、プロバイダから返された理由が出力されます。
config test-encrypter
お客様環境にデプロイしたEncrypterの稼働確認を行います。Keeper Routerは <url>/health にアクセスして確認します。
--url, -u
はい
EncrypterのベースURL。/health は自動的に付加されます
config set の前に実行し、Encrypterに接続できるか確認できます。
成功すると Encrypter is reachable. が表示されます。
config read
ネットワークに保存済みのCNAPP構成を読み取ります。
クライアントシークレットはサーバーから返されません。
--network-uid, -n
はい
base64url形式のネットワークレコードUID
--provider, -p
はい
プロバイダキーワード (wiz を指定)
--format
いいえ
出力形式。デフォルト: table
応答にはエンドポイント、クライアントID、EncrypterレコードUIDが含まれます。
config delete
ネットワークからCNAPP構成を削除します。
--network-uid, -n
はい
base64url形式のネットワークレコードUID
ネットワークに構成が存在しない場合、コマンドは失敗します。
queue list
ネットワークにキューイングされたCNAPP検出結果を一覧表示します。
デフォルトでは、コマンダーが各ペイロードをローカルで復号し、読みやすい概要を表示しようとします。詳しくはペイロードの復号をご参照ください。
--network-uid, -n
はい
base64url形式のネットワークレコードUID
--provider, -p
いいえ
構成参照に使うプロバイダキーワード (デフォルト: wiz)
--config-record
いいえ
EncrypterボルトレコードUIDの明示指定 (config read による自動参照を上書き)
--no-decrypt
いいえ
ペイロードの復号をスキップし、暗号化されたエンベロープのメタデータのみ表示
--format
いいえ
出力形式 (デフォルト: table)
テーブル出力にはQueue ID、Provider、Status、Received UTC、Resolved UTC、関連付けられたRecord UID、検出結果の概要が含まれます。
注記
Encrypterキーを解決できない場合、ペイロードは
<encrypted>として表示され、警告が出力されます。自動参照でキーを解決できない場合は
--config-record <UID>を指定してください。ページングには未対応です。
hasMoreがtrueの場合は、返された項目を解決または削除すると残りが表示されます。
queue associate
キューアイテムにボルトレコードを関連付けます。
是正の前に関連付けが必要です。ゲートウェイが操作対象の認証情報を特定するためです。
--queue-id, -q
はい
queue list から取得したキューアイテムID
--record-uid, -r
はい
関連付けるボルトレコードUID (base64url形式)
queue remediate
キューに入った検出結果に対する是正アクションをゲートウェイで実行します。
--queue-id, -q
はい
キューアイテムID
--action, -a
はい
是正アクション (下記のアクションタイプを参照)
--provider, -p
いいえ
プロバイダキーワード (省略時はキューアイテムからKeeper Routerが解決)
--config-record
いいえ
構成レコードUID (一部のアクションでのみ必須)
--resource-ref
いいえ
アクション用のリソース参照UID
--pwd-complexity
いいえ
rotate_credentials 用のパスワード複雑性JSON
--controller-uid
いいえ
ゲートウェイUIDの上書き
--message-uid
いいえ
ストリーミング応答用のクライアント生成会話UID
--group-name
いいえ
remove_standing_privilege 専用のグループ名
アクションタイプ
rotate_credentials
検出結果に関連付けられた認証情報のローテーション
manage_access
フラグが立てられたリソースへのアクセス管理
jit_access
ジャストインタイムアクセスの付与
remove_standing_privilege
常時特権の削除 (--group-name と併用)
成功すると、実行したアクション、結果のステータス、結果メッセージが表示されます。
queue set-status
キューアイテムのローカルステータスを更新します。
Keeper Routerは可能な範囲でプロバイダへ通知します。
--queue-id, -q
はい
キューアイテムID
--status, -s
はい
新しいステータス名または数値ID (0 または all は指定不可)
--reason
いいえ
プロバイダ通知に転送する自由形式の理由
queue delete
キューアイテムを完全に削除します。
--queue-id, -q
はい
削除するキューアイテムID
キューIDが不明な場合、コマンドは失敗します。
検出結果のステータス値
--status に渡すステータスフラグは、大文字小文字を区別しない名前または数値IDのいずれかを受け付けます。
pending
1
in_progress
2
resolved
3
failed
4
cancelled
5
queue list では、ステータス 0 または空の値はすべてのステータスを意味します。
queue set-status では、0 と all は拒否されます。
ペイロードの復号
各キューアイテムのペイロードは暗号化されて保存されています。コマンダーはローカルで復号し、読みやすい概要を表示します。
AES-256-GCMキーはEncrypterレコードから取得されます。
キーは
--config-recordまたはconfig readで解決されるcnappConfigRecordUidから取得されます。キーはEncrypterボルトレコードの
Encryption Keyフィールドから読み取られます。フィールドは
secretまたはnote型のいずれかです。キーは32バイトで、base64またはbase64urlでエンコードされている必要があります。
ペイロードはnonce、ciphertext、tagを使用してAES-256-GCMで復号されます。
復号されたペイロードはJSONとして解析されます。
キーを解決できない場合、または復号に失敗した場合でも、検出結果は一覧に表示され、Issue列に <encrypted> が表示されます。
--no-decrypt を使用すると、復号をスキップしてメタデータのみを表示できます。
使用例
認証情報を検証してから構成を保存する
保存済みのシークレットを変更せずにエンドポイントを更新する
現在の構成をJSONで読み取る
キューに入った検出結果をすべて一覧表示する
ペイロードを復号せずに保留中の検出結果のみを一覧表示する
Encrypterレコードを明示的に指定して検出結果を一覧表示する
認証情報のローテーションによる検出結果の是正
理由を付けて検出結果を解決済みにする
キューアイテムを削除する
構成を削除する
サブコマンド: connection
このコマンドは、PAMマシンおよびPAMデータベースのレコードに紐づく接続パラメータおよびユーザーアカウントを編集します。一括での処理には、run-batch コマンドを使用できます。接続を開始するにはKeeperボルトかデスクトップアプリを使用します。
要件: PAMユーザー認証情報、PAMマシンまたはPAMデータベースのレコードが共有フォルダに登録されており、ゲートウェイが構成済みで、すべてがPAM構成で連携されていることを確認してください。
edit
使用例
例1: RDP接続を作成し、管理用の認証情報およびPAM構成を割り当てます。接続を有効化し、画面録画を有効にします。
例2: SSH接続を作成し、管理用の認証情報およびPAM構成を割り当てます。接続を有効化し、画面録画を有効にしたうえで、出力を表示しないサイレントモードで実行します。
例3: MSSQL接続を作成し、管理用の認証情報およびPAM構成を割り当てます。接続を有効化し、typescript形式の録画を有効にします。
ai
使用例
例1: レコードの現在のAI設定を表示します。
例2: レコードのすべてのAI設定を削除します。
例3: AIセッション終了を有効にし、高リスクとCriticalの2件のターゲットルール (Terminate/Deny) を追加します。
jit
使用例
例1: レコードの現在のJIT設定を表示します。
例2: レコードのすべてのJIT設定を削除します。
例3: レコードにJIT設定を構成します。
サブコマンド: rbi
このコマンドを使用すると、レコードのリモートブラウザ分離設定を編集できます。
edit
サブコマンド: rotation
詳細: レコードのKeeperローテーションの設定を表示および作成します。
edit
JSONでローテーションスケジュールを設定する例
--schedulejson または -sj パラメータで、JSON によりスケジュールを設定します。
PAMユーザーレコードを、毎月1日の午前4時 (シカゴ時間) にローテーションする例です。
PAMユーザーレコードを、毎週土曜日の午後10時 (ニューヨーク時間) にローテーションする例です。
有効なスケジュールの種類は次のとおりです。
ON DEMAND
手動のオンデマンドでジョブが起動します。
DAILY
ジョブが毎日起動します。
type- DAILYtime- ジョブを実行する時刻 (24時間表記)tz- 現地の IANAタイムゾーン (例: America/Chicago)intervalCount- 任意。起動の間隔となる日数。日をスキップするために指定します。
WEEKLY
ジョブが毎週起動します。
type- WEEKLYweekday- 曜日名。必ずフル名で、すべて大文字にします。SUNDAY
MONDAY
TUESDAY
WEDNESDAY
THURSDAY
FRIDAY
SATURDAY
time- ジョブを実行する時刻 (24時間表記)tz- 現地の IANAタイムゾーン (例: America/Chicago)intervalCount- 任意。1 より大きい値にするとweekdayは無視されます。日曜を起点に、その週に複数回、間隔の日数に応じてジョブが起動します。
MONTHLY_BY_DAY
ジョブが毎月、特定の「日」に起動します。
type- MONTHLY_BY_DAYmonthDay- 月の日 (1 からその月の最終日まで)。29 日はうるう年のみ有効な場合があります。time- ジョブを実行する時刻 (24時間表記)tz- 現地の IANAタイムゾーン (例: America/Chicago)intervalCount- 任意。1 より大きい値の場合、monthDayで一度起動したあと、指定した日数ごとに再トリガーされます。
MONTHLY_BY_WEEKDAY
ジョブが毎月、特定の曜日と時刻に起動します。
type- MONTHLY_BY_WEEKDAYweekday- 曜日名。必ずフル名で、すべて大文字にします。SUNDAY
MONDAY
TUESDAY
WEDNESDAY
THURSDAY
FRIDAY
SATURDAY
occurrence- その月の第何週で起動するか。第5週の場合はLAST。FIRST
SECOND
THIRD
FOURTH
LAST
time- ジョブを実行する時刻 (24時間表記)tz- 現地の IANAタイムゾーン (例: America/Chicago)intervalCount- 任意。1 以外に設定すると、最初のweekdayから始まり、その後はintervalCount週ごとに起動します。
YEARLY
ジョブが毎年、指定した月・日・時刻に起動します。
type- YEARLYmonth- 月名。必ずフル名で、すべて大文字にします。JANUARY
FEBRUARY
MARCH
APRIL
MAY
JUNE
JULY
AUGUST
SEPTEMBER
OCTOBER
NOVEMBER
DECEMBER
monthDay- 月の日 (1からその月の最終日まで)。29日はうるう年に該当する場合があります。time- ジョブを実行する時刻 (24時間表記)tz- 現地の IANAタイムゾーン (例: America/Chicago)intervalCount- 任意。1以外に設定すると、毎年ではなくintervalCount年ごとに起動します。
パスワード複雑性の設定例 (PAMユーザー用)
--complexity または -x パラメータで、パスワードの複雑さを設定します。
以下のとおり20文字のパスワードを生成します (大文字1つ以上、小文字4つ以上、数字2つ、記号セット .=+- から記号2つ)。
値はカンマ区切り (CSV 形式)で、次の要素をこの順で指定します。
パスワード全体の長さ
大文字の最小数
小文字の最小数
数字の最小数
記号の最小数
記号セット。最後のカンマの後に使いたい記号を並べます。次の集合に含まれる記号のみ使用できます。空にすると、次のデフォルトの記号セットが使われます。
list
ローテーションが設定されているすべてのリソースの一覧を表示します。
info
特定のリソースに対するローテーション設定の情報を表示します。
script
ポストローテーションPAMスクリプトを管理します。
サブコマンド: action
詳細: PAMリソースの検出、認証情報のローテーション、サービスアカウントの管理に使います。
gateway-info
特定のKeeperゲートウェイの情報を表示します。
discover
検出ジョブを管理します。
discover start
検出ジョブを開始します。
discover status
検出ジョブのステータスを表示します。
discover remove
実行中の検出ジョブを停止します。
discover process
検出ジョブの結果を処理します。
discover rule
検出ルールを管理します。
discover rule add
検出ルールを追加します。
rotate
特定のリソース、リソースのフォルダ、リソースタイトル内のパターンに対して、認証情報のローテーションを実行します。構成済みのメールプロバイダを使って、ワンタイム共有リンクをメールで送信することもできます。
job-info
実行中のジョブの情報を表示します。
job-cancel
実行中のジョブをキャンセルします。
service list
特定のKeeperゲートウェイのマシン上で、サービス、スケジュールタスク、IISプールを制御するユーザーを表示します。
既定ではユーザー単位で表示されます。--by-machine パラメータを指定すると、マシン単位で表示されます。
service add
サービスを特定のKeeperゲートウェイおよびPAMマシンに関連付けます。関連付けられると、Keeperはそのサービスの認証情報を指定されたPAMマシン上で更新し、サービスが実行中であれば再起動します。
service remove
特定のPAMマシン上のサービスに対する関連付けを削除します。
service disable
ユーザーまたはマシンをサービスのパスワードローテーション対象から除外します。--machine-uid または --user-uid のいずれかが必須です。
マシンを除外すると、サービス、スケジュールタスク、IISプールのローテーションが一切行われなくなります。
ユーザーを除外すると、そのユーザーアカウントをローテーションする際に、サービス、スケジュールタスク、IISプールのパスワードはローテーションされません。
service enable
ユーザーまたはマシンをサービスのパスワードローテーション対象に含めます。--machine-uid または --user-uid のいずれかが必須です。
マシンを対象に含めると、サービス、スケジュールタスク、IISプールのローテーションが許可されます。
ユーザーを対象に含めると、そのユーザーアカウントをローテーションする際に、サービス、スケジュールタスク、IISプールのパスワードもローテーションされます。
service map
検出時に見つかったサービス、スケジュールタスク、IISプールにユーザーを関連付けます。これにより、検出後に手動で追加されたユーザーをサービスに関連付けられます。
saas user
特定のPAMユーザーのSaaSローテーションを表示します。
saas add
PAMユーザーにSaaSローテーションを追加します。
--resource-uid は省略可能なパラメータです。ユーザーがPAMマシン、データベース、ディレクトリなどのリソース上に存在する場合にのみ設定します。
saas remove
PAMユーザーにSaaSローテーションを追加します。
--resource-uid は省略可能なパラメータです。ユーザーがPAMマシン、データベース、ディレクトリなどのリソース上に存在する場合にのみ設定します。
saas config
SaaS構成レコードを作成・管理します。
このコマンドには複数の機能があります。
--list→ ご利用のゲートウェイで使用可能なSaaSローテーションを一覧表示します。--info→ 特定のプラグインに関する情報を表示します。--pluginパラメータが必要です。--create→ SaaS構成レコードを作成します。ウィザードがフィールド値の入力を順に案内します。--update→ SaaS構成を更新します。
サブコマンド: tunnel
詳細: ローカルマシンから対象インフラへのKeeperトンネルの表示および作成を行います。
start
ローカルデバイスから対象のリソースへのトンネルを開始します。
list
すべての実行中のトンネルの一覧を表示します。
stop
現在実行中のトンネルを停止します。
tail
Keeperトンネル内の情報を表示します。
edit
既存のトンネルの構成を編集します。
サブコマンド: split
詳細: レガシーPAMレコードを新しいKeeperPAM形式に分割します。
サブコマンド: project
詳細: KeeperPAMプロジェクトを作成します (ボルトのUIにあるクイックスタートサンドボックスに類似)。
PAMインポートコマンドは、数千の管理対象企業を持つMSPなどの顧客が、フォルダ、ゲートウェイ、マシン、ユーザー、接続、トンネル、(オプションで) ローテーションの作成を自動化するのに役立ちます。
pam project import --name=project1 --filename=/path/to/import.json --dry-run
--name,-n→ プロジェクト名 (JSON内の"project":""を上書きします)--filename,-f→ インポートデータを読み込むJSONファイル--dry-run,-d→ ボルトを変更せずにインポートをテストします。
コマンドのバリエーション: 「extend」
pam project extend コマンドは、初回インポートのあとに追加レコードを作成するとき、既存のPAMゲートウェイとPAM構成をそのまま使います。
JSONインポート/拡張に関するドキュメント
サーバーホスト名の一覧からWindowsサーバーをPAMリソースとしてインポートする手順については、PAMリソースのインポートのページをご参照ください。
pam project import用テンプレートの詳細な仕様については、こちらのGitHubのREADMEをご確認ください。ご不明な点がございましたら、コマンダーチーム (commander@keepersecurity.com) までご連絡ください。
サブコマンド: Launch
詳細: CLI上でKeeperPAMの特権セッションを開始します。接続先へは、普段お使いの端末・ターミナルから接続できます。pam launch を使ったセッションは、リソースおよびポリシーに応じた設定に従い、アクティビティの記録・監視の対象となります。
コマンダーCLIから接続を開始するには、以下のコマンドを実行します。
ターミナルから、コマンダーCLIを介さずに直接セッションを開始することもできます。
構文:
サブコマンド: workflow
詳細: PAMリソース向けのジャストインタイム (JIT) 特権アクセスのワークフローを管理します。承認に基づくアクセス制御に加え、チェックイン/チェックアウト、MFA、時間で区切られたアクセス期間などをオプションで適用できます。
ワークフロー配下のコマンド分類
create
PAMレコードに対するワークフロー設定を新規作成します。承認が必要な場合は、承認者を1名以上追加する必要があります。
例
承認を1段階とし、アクセス期間を1日とする、基本的なワークフローを作成する例です。
チェックイン/チェックアウト、MFA、理由の入力を必須とするワークフローを作成する例です。
平日の営業時間内にのみアクセスを許可するワークフローを作成する例です。
read
レコードの現在のワークフロー構成 (パラメータ、承認者、時間帯フィルターなど) を表示します。
例
update
既存のワークフロー構成を更新します。指定したオプションだけが変更され、指定しなかった項目はこれまでどおり維持されます。
例
MFAを必須にし、アクセス可能時間を4時間に変更する例です。
delete
レコードからワークフロー構成を削除します。リソースに対するワークフロー要件がすべてなくなります。
add-approver
ユーザーまたはチームを承認者として追加します。エスカレーション用の承認者や、通知までの待ち時間の指定にも対応します。レコードに閲覧のみ以上の権限を持つユーザーは、承認者として追加できます。エンタープライズ管理者は、自身がメンバーでなくとも、企業内の任意のチームを承認者として追加できます。
例
ユーザーとチームを承認者として追加します。
1時間経過後にエスカレーション先として通知される承認者を追加する例です。
remove-approver
ワークフローの承認者リストからユーザーまたはチームを削除します。
例
pending
現在のユーザー宛ての、承認待ちワークフロー申請を一覧表示します。複数の経路で承認者になっている場合に出る重複は、自動的にまとめられます。
例
approve
pending で確認したフロー UIDを指定し、承認待ちのワークフロー申請を承認します。
例
deny
承認待ちのワークフロー申請を却下します。理由は任意で、指定した場合は申請者の公開鍵で暗号化されます。
例
request
ワークフローで保護されているPAMリソースへのアクセスを申請します。承認待ちの申請のエスカレーションや、進行中の申請の取り消しにも対応します。
例
理由とチケット番号を付けてアクセスを申請します。
承認待ちの申請を、エスカレーション先の承認者へ回す例です。
承認待ちまたは進行中の申請を取り消す例です。
start
ワークフローのセッション (チェックアウト) を開始します。チェックイン/チェックアウトを有効にしているワークフローでは、リソースへ接続する前に実行が必要です。レコードのUIDまたは名前、あるいはフローUIDを指定できます。
例
end
ワークフローのセッションをチェックインして終了します。チェックインのあとに認証情報のローテーションが行われる場合があります。--force は、シングルユーザーのチェックアウトが有効なときに、承認者が別ユーザーの進行中セッションを強制的に終了 (チェックイン) させるために使います。
例
自身のワークフローセッションを終了します。
別ユーザーのセッションを強制的にチェックインさせる例です (承認者のみ)。
state
レコードの現在のワークフロー状態を表示します。出力には、現在のStage、満たされていない Conditions、リソースをチェックアウトしているユーザー、すでに承認したユーザーの一覧が含まれます。
例
フローUIDを指定して状態を確認する例です。
my-access
ログイン中のユーザーについて、すべてのリソースをまたいだアクティブなワークフローセッションを一覧表示します。
例
シングルユーザーのチェックイン (返却) /チェックアウトモード
--checkout (-co) を付けてワークフローを作成すると、リソースはシングルユーザーのチェックイン/チェックアウトモードで動作します。同時にチェックアウトできるのは1人だけです。
動作の概要
申請が承認されたあと、ユーザーは
pam tunnelやpam launchで接続する前に、pam workflow startにより明示的にチェックアウトする必要があります。リソースがチェックアウトされているあいだは、他のユーザーはチェックアウトできません。
作業が終わったら
pam workflow endでチェックインし、リソースを解放します (認証情報のローテーションが行われる場合があります)。セッションを終了させる必要があるときは、承認者が
pam workflow end <uid> --forceで強制的にチェックインできます。
シングルユーザーのチェックアウトを使わない場合: 承認後も pam workflow start でアクセス用のセッションを開始する必要があります (--start-on-approval を付けた場合は、承認と同時にアクセス時間のカウントが始まります)。複数のユーザーが、同じリソースに対して同時に承認済みの状態でアクセスできます。
表示: リソースがチェックアウトされているとき、pam workflow state <record> の出力にChecked out byフィールドが出ます。チェックアウト中のユーザーのメールアドレスを確認できます。
代表的なワークフローのライフサイクル
JIT (ジャストインタイム) 特権アクセスの典型的な流れは以下のとおりです。
管理者がPAMレコードにワークフローを作成します
pam workflow create "Prod Server" -n 1 -co -rm -d 2h管理者が承認者を追加します
pam workflow add-approver "Prod Server" -u approver@company.comユーザーがアクセスを申請します
pam workflow request "Prod Server" -r "Deploy hotfix" -t "INC-789"承認者が保留中の要求を確認します
pam workflow pending承認者が要求を承認します
pam workflow approve xY9zA8bC7dE6ユーザーがリソースをチェックアウトします
pam workflow start "Prod Server"ユーザーは (
--require-mfaが有効なら) MFAのあと、pam tunnelまたはpam launchで接続しますpam tunnel start "Prod Server"またはpam launch "Prod Server"ユーザーが作業完了後にチェックインします
pam workflow end "Prod Server"
用語集
Flow UID
ワークフロー申請インスタンスを一意に識別する識別子。ユーザーがアクセスを申請したときに生成され、その個別申請の承認、却下、開始、終了に使用します。pam workflow pending および pam workflow my-access の出力で確認できます。
Stage
ワークフロー申請の現在の状態。Needs Action (申請なし)、Waiting (申請中で承認または時間帯待ち)、Ready to Start (承認済みでチェックアウト待ち)、Started (進行中のセッション) のいずれか。
Conditions
ワークフローを次の段階に進めるために満たす必要がある未充足の要件。設定可能な値: Approval Required、Check-in Required、MFA Required、Time Restriction、Reason Required、Ticket Required。
Check-out
pam workflow start でリソースの排他的アクセスを取得すること。シングルユーザーのチェックイン/チェックアウトモードが有効な場合に必要です。
Check-in
pam workflow end でリソースのアクセスを解放すること。認証情報のローテーションが行われる場合があります。
最終更新

