ターゲット指定 (参照)

本ページでは、ポリシーと構成の適用先をアプリケーション、マシン、オペレーティングシステム、ユーザーの観点でどう絞り込むか、また変数とワイルドカードで指定を簡潔に保ちつつ拡張しやすくする方法を取り扱います。
ポリシーとデプロイの適用範囲は、誰 (ユーザー)、何 (アプリケーション、コマンド、ファイル)、どこ (マシン、オペレーティングシステム) で決まります。ポリシーや展開グループを作成するときにフィルターで指定します。
参考: コレクションの種類
エージェンティックAI
対象: エンドポイント上で動作するAIエージェント。自律型コーディングアシスタント、MCP接続ツール、その他の非人間アイデンティティが、ユーザーの代わりに昇格、ファイルアクセス、コマンド実行などの操作を開始する場合を想定します。評価対象は人間ユーザーでも、エージェントが動作するアプリケーションでもなく、エージェント自身です。
ターゲット指定: ポリシーのエージェンティックAIフィルターで、適用するエージェントをエージェンティックAIコレクションを使って指定します。1件ずつ列挙せず、1本のポリシーで多数のエージェントを統制できます。ユーザーとアプリケーションと同様に、エージェント起点の操作に許可、拒否、承認、MFAなどの統制を適用できます。

アカウント
対象: 操作を実行している、エンドポイント上またはディレクトリ (例: AD/Azure AD) 上のユーザーアカウント (またはグループ)。
ターゲット指定: ポリシーのユーザーフィルターで、適用するユーザー (またはグループ) を指定します。コレクションとワイルドカードを使えば、1本のポリシーを多数のユーザーに適用できます。

ポリシー内のフィルター (ユーザー、マシン、アプリケーション、および日時ルール) がすべて一致すると、その要求に対してそのポリシーが適用候補になります。続いて優先順位のルール (例: より具体的なポリシーが広いポリシーより優先) に従って実際に効くポリシーが決まり、そのポリシーに定められたコントロールが適用されます。ポリシーの挙動について詳しくは、ポリシーの詳細をご参照ください。
アプリケーション
対象:
ポリシー評価の対象となる、ユーザーが起動済みまたは起動しようとしている実行ファイルやアプリ。例: notepad.exe、cmd.exe、または C:\Program Files\MyApp\app.exe のようなパス。
ターゲット指定: ポリシーのアプリケーションフィルターで、適用するアプリケーションを指定します。完全一致の名前、パス、または変数とワイルドカードを使ったパターンが使えます (後述)。アプリ単位で昇格、ファイルアクセス、コマンド実行を許可または制限できます。

マシン
対象: エージェントが動いているエンドポイント (コンピューターまたはデバイス)。ホスト名、展開グループ、またはコンソールが使うその他の識別子でマシンを指定できます。
ターゲット指定: ポリシーのマシンフィルター (または展開グループの割り当て) で、適用するマシンを選びます。コレクションやグループを使うと、1件ずつ列挙せずに多数のマシンを1本のポリシーで扱えます。

オペレーティングシステム
対象: エンドポイントのOS (Windows、Linux、macOS)。Keeper EPMはいずれにも対応しており、ポリシーとジョブは複数OS共通の定義にも、OSごとの定義にもできます。
ターゲット指定: ポリシーやジョブを定義するとき、必要に応じてプラットフォームで範囲を限定できます。パス変数 (後述) を使うと、OSごとに正しいパスに置き換えられます。

変数
変数は、各エンドポイント上で実際のパスや値に展開されるプレースホルダーです。1つのポリシーで多数のマシンとOSに対応でき、パスをハードコードしなくてよくなります。
書式
変数は波括弧で囲みます。形式は {variableName} のようになります。例: {userprofile} はWindowsでは C:\Users\jane、macOSでは /Users/jane に展開されることがあります。
よく使う変数 (例)
ポリシーフィルターや構成で、例として次のような変数が使えます (正確な名前は製品のバージョンによります。ここでは代表的な例です)。
全プラットフォーム:
{rootdir}、{documents}、{userdesktop}、{home}、{tmp}。Windows:
{systemroot}、{system32}、{programfiles}、{userprofile}、{appdata}、{programdata}、{temp}。Linux/macOS:
{bin}、{etc}、{usr}、{var}、{applications}(macOS)、{library}(macOS)。
C:\Users\* や /Users/* と書く代わりに {userprofile} や {home} を使うと、同じポリシーがWindowsとmacOSの両方で使えます。各エンドポイントでは、評価のタイミングでこれらが展開されます。
変数を使う理由
クロスプラットフォーム: 1本のポリシーでWindows、Linux、macOSに対応できる。
保守しやすい: ドライブ文字やインストール先が変わってもパスを更新しなくてよい。
一貫している: 論理的な意味がどこでも同じ (例: 「ユーザーのドキュメント」は常に
{documents})。
コンソールやポリシーエディターが変数に対応している箇所 (例: アプリのパス、ファイルパス、フォルダフィルター) では、変数を使ってください。
変数の詳細については、変数をご参照ください。
ワイルドカード
ワイルドカードを使うと、1つのルールで多数の名前やパスにまとめて一致させられ、アプリやファイルを1件ずつ列挙する手間を減らせます。
一般的な動作
*は、多くの場合、その位置の名前やパスで「任意の文字列」に一致します。例:*.exeは.exeで終わる実行ファイルすべてに一致します。{programfiles}\*\*.exeは Program Files 配下の任意のサブフォルダにある.exeに一致する場合があります。パス変数はワイルドカードと組み合わせられます。例:
{userprofile}\Documents\*.pdfはユーザーのドキュメントフォルダ内のPDFすべてに一致します。前方一致はフォルダ指定に多く使われます。例: フォルダフィルターが
{downloads}のとき、ユーザーのダウンロードフォルダとそのサブフォルダ内のファイルすべてに含まれる場合があります。
ワイルドカードや前方一致の細かいルールはポリシー種類 (例: アプリケーションとファイルアクセス) によって異なります。ダッシュボードまたはポリシーUIで、画面ごとに利用できるパターンが示されます。
ワイルドカードを使う理由
規模: 1本のポリシーで多数のアプリやファイルをカバーできる (例: 「このフォルダ内のスクリプトすべて」「Program Files内の実行ファイルすべて」)。
柔軟性: パターンに合う新しいアプリやファイルが自動的に対象に含まれる。
単純さ: 保守するルールの数を減らせる。
アプリケーションフィルター、ファイル/フォルダフィルター、コマンドラインルールなど、ワイルドカードが使える箇所では積極的に使ってください。変数と組み合わせると、ポリシーを強力に保ちつつ運用しやすくなります。
ワイルドカードの詳細については、ワイルドカードをご参照ください。
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