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SailPoint SaaS Connector

SailPoint SaaSコネクターによるKeeperボルトのアイデンティティおよびアクセス管理


概要

SailPoint Identity Security Cloud (ISC) 経由で、Keeperエンタープライズのアイデンティティガバナンスを行えます。

アカウントの集約や個別アカウントの更新に加え、ノード、チーム、ロール、フォルダ、レコードのエンタイトルメントも集約できます。Keeperアカウントの作成、更新、有効化、無効化、削除も行えます。

本連携はまもなく公開予定です (2026年8月予定)。

機能

SailPointコネクターの機能
説明

エンタイトルメント集約

  1. 組織内で利用可能なロールの一覧表示

  2. 組織内で利用可能なチームの一覧表示

  3. 組織内で利用可能なノードの一覧表示

  4. レコードとその権限の一覧表示

  5. フォルダとその権限の一覧表示

アカウント集約

  1. Keeper組織のユーザーをSailPoint上に一覧表示

  2. ユーザーを既存のKeeperボルトエンタイトルメントへマッピング

アカウント更新

  1. SailPointからユーザーを招待し、各ユーザーにKeeperボルトをプロビジョニング

  2. SailPointでユーザーの名前とメールアドレスを更新

  3. SailPointのエンタイトルメント割り当てでロール、チーム、ノードを割り当て

  4. SailPointのレコードおよびフォルダエンタイトルメントのプロビジョニングでレコードとフォルダを共有

  5. SailPoint経由でKeeperボルトへのアクセスを有効化または無効化

  6. アカウントを削除。sailpoint-app-setup で構成した対象ユーザーへKeeperボルトを移管したあと、該当するKeeperアカウントを削除

活用事例

Keeperボルトへのユーザー招待とレコード共有

1

SailPointでアイデンティティを選択

SailPointでアイデンティティを選択します。アイデンティティのメールアドレスは、ユーザーのKeeperメールアドレスと一致している必要があります。

そのアイデンティティに対してKeeperアカウントのプロビジョニングをリクエストします。リクエストすると、Keeperの招待が作成されます。

2

Keeperアカウントのセットアップを完了

ユーザーはメールで届いたKeeper招待を承認し、ボルトのセットアップを完了します。

レコードをユーザーに直接共有する前に、ユーザーのボルトがアクティブである必要があります。詳しくは、ユーザーの作成と招待をご参照ください。

3

レコードエンタイトルメントを割り当て

SailPointで、必要な [Record] エンタイトルメントをアイデンティティに割り当てます。ユーザーのアクセス要件に合った権限レベルを選択します。

割り当てると、ユーザーのKeeperアカウントにレコード共有がプロビジョニングされます。

4

アクセスを確認

SailPointでユーザーのKeeperアカウントを更新し、アイデンティティにレコードエンタイトルメントが表示されることを確認します。

要件

  1. Keeperエンタープライズ: ユーザー、チーム、ロール、共有を管理できる管理者アクセスがあること

  2. Keeperコマンダーのサービスモード (API v2): SailPointまたは承認済みのネットワーク経路から到達可能で、有効なサービスモードAPIキーがあること

  3. SailPoint ISC: ソースの作成、相関の構成、集約の実行ができる管理者権限があること

コマンダーサービスモードのセットアップ

ゼロ知識およびエンドツーエンド暗号化を維持するため、コマンダーサービスモードをお客様のインフラ上で稼働させます。SailPointコネクターからKeeperへの通信は、この経路のみを使用します。

sailpoint-app-setup を実行すると、DockerベースのサービスモードのデプロイとSailPoint向け設定をまとめて準備できます。

開始前に

  1. ワークステーションにKeeperコマンダーをインストールします。

  2. ISCから管理するフォルダやレコードの共有、およびエンタープライズユーザーの管理権限を持つ、専用のKeeperサービスアカウントの利用を推奨します。

  3. そのアカウントでコマンダーにログインします。

  1. サービスモードを実行するホストでDockerが利用できることを確認します。

SailPointセットアップの実行

本コマンドは2つのフェーズで実行され、コマンダー専用サービス (SailPoint用の別コンテナなし) を含む docker-compose.yml を書き出します。

フェーズ1 (サービスモード / Docker)

共有フォルダ、Docker構成レコード、KSMアプリケーション、クライアント構成を作成したあと、以下の入力を求めます。

プロンプト
説明

Port

コマンダーサービスモードのローカルポート。デフォルト: 8900

Enable ngrok?

ngrokによる任意の公開URL。デフォルト: No

Ngrok Auth Token

ngrokを有効にした場合は必須

Ngrok Custom Domain

任意 (例: myapp.ngrok.io)。スキップする場合はEnter

Enable Cloudflare?

ngrokが無効の場合のみ表示。デフォルト: No

Cloudflare Tunnel Token

Cloudflareを有効にした場合は必須

Cloudflare Custom Domain

Cloudflareを有効にした場合は必須 (例: commander.company.com)

pencil-line

NgrokとCloudflareは排他です。SailPoint ISC (SaaS) では、サービスモードのURLがSailPointのコネクター実行環境から到達可能である必要があります。コマンダーがプライベートネットワーク上にある場合は、ngrok または Cloudflare Tunnel を有効にし、その公開HTTPS URLをソースの [Keeper Commander Service Mode API URL] に指定します。

キューモード (API v2) は自動的に有効になります。コマンドの許可リストは、ユーザーライフサイクルと共有など、SailPoint向けに安全な操作に限定されます。getexportfind-password などシークレットを扱うコマンドは除外されます。

フェーズ2 (SailPointオプション)

プロンプト
説明

Allow folder shares?

SailPointがフォルダ共有エンタイトルメント (share-folder / nsf-share-folder) を管理できるかどうか。デフォルト: Yes

Allow record shares?

SailPointがレコード共有エンタイトルメント (share-record / nsf-share-record) を管理できるかどうか。デフォルト: Yes

Allow role assignment?

SailPointが enterprise-user / enterprise-role 経由でロールを割り当てられるかどうか。デフォルト: Yes

Allow team assignment?

SailPointが enterprise-user 経由でチームを割り当てられるかどうか。デフォルト: Yes

Transfer target email

SailPointが transfer-user 経由でアカウントを削除する際に、ボルトデータを受け取るアクティブユーザー (必須)

Interval seconds

招待済みユーザーを再確認し、Active になった後にキューされたエンタイトルメントを適用する間隔 (秒)。デフォルト: 60。最小: 15

pencil-line

無効にした機能を呼び出すと、サービスモード側で拒否されます (HTTP 403)。ノードは制限対象外であり、招待や移動向けに --node は常に利用できます。

作成されるリソース (デフォルト):

リソース
デフォルト名

共有フォルダ

Commander Service Mode - SailPoint

KSMアプリケーション

Commander Service Mode - KSM App

Docker構成レコード

Commander Service Mode Docker Config

SailPoint構成レコード

Commander Service Mode SailPoint Config

Dockerサービス / コンテナ

commander-sailpoint / keeper-service-sailpoint

pencil-line

セットアップを再実行すると docker-compose.yml は上書きされます (手動編集は失われます)。SailPoint構成レコード上のキュー済み保留エンタイトルメントは保持されます。

デプロイ

Docker起動前にローカルの config.json を削除し、同一のデバイストークンによる競合を避けます。Dockerコンテナ側の構成はKSM経由で読み込まれます。

ISCソース用の値

サービスが正常になったあと、以下の値を使用します。

  1. Keeper Commander Service Mode API URL: /api/v2/ を含まない公開ベースURL (ngrok/Cloudflareを有効にした場合はそのトンネルURL、それ以外は到達可能なホストURL)

  2. Keeper Commander Service Mode API Key: セットアップ時に作成されたDocker/サービス構成レコードから取得 (コンテナがサービスモードを開始したあと、ボルト内に保存)

これらの値をソース構成で使用します。

遅延エンタイトルメント (招待済みユーザー)

ユーザーがActiveになるまで、一部のエンタイトルメントは完全には適用できません。ユーザーがまだInvitedの間に要求されたロール、チーム、フォルダ、レコードの付与はキューに入り、アクティベーション後 (フェーズ2のポーリング間隔) に適用されます。

これはISCの作成時の挙動と同じです。作成時に指定した初期のロール / チームも、ユーザーがアクティブになった時点で適用されます。

任意のCLIフラグ

フラグ
説明

--folder-name

共有フォルダ名

--app-name

KSMアプリケーション名

--config-record-name

Docker/サービス構成レコード名

--sailpoint-record-name

SailPoint構成レコード名

--config-path

コマンダーの config.json へのパス

--timeout

デバイスのタイムアウト (デフォルト: 30d)

--skip-device-setup

すでに構成済みの場合にデバイス登録をスキップ


ソース構成

  1. 管理者資格情報でSailPointにログインし、[Admin][Sources] に移動します。

  1. [Sources] ページで [Create New] をクリックします。[Keeper Security] を検索し、[Configure] を選択します。

  1. [Source Name][Description][Owner] を設定してソースを構成し、[Continue] をクリックします。

  1. [Configuration] で、Keeperコマンダーサービスモードの認証情報を設定します。

構成が完了したら、[Review and Test] をクリックして、サービスモードとSailPoint間の接続を確認します。

エンタイトルメント集約

サービスモードとSailPointの接続を確立したあと、エンタイトルメント集約を実行します。

この手順により、利用可能なノード、ロール、チーム、レコード、フォルダとその権限が一覧化されます。

Keeper Security SaaSコネクターで利用できるエンタイトルメントタイプは以下です。

エンタイトルメントタイプ

タイプ
説明

Node

Keeperエンタープライズ階層内の組織単位。各ユーザーは1つのノードに所属

Team

Keeperユーザーのグループ。このエンタイトルメントを割り当てると、ユーザーがチームに追加される

Role

Keeperのロール。このエンタイトルメントを割り当てると、その権限が付与される

Folder

共有フォルダへのアクセス (割り当てられた権限レベルを含む)。従来型および階層型共有フォルダ (NSF) に対応

Record

ユーザーに直接共有されたレコード (割り当てられた権限レベルを含む)。従来型および階層型共有フォルダ (NSF) に対応

  1. [Entitlement Management][Entitlement Aggregation] をクリックし、[Start Aggregation] をクリックします。

エンタイトルメント集約の完了後、[Entitlements] でエンタイトルメントを確認できます。

アカウント集約

エンタイトルメント集約の完了後、アカウント集約を実行します。Keeperエンタープライズからユーザーをインポートし、各ユーザーを割り当て済みのエンタイトルメントおよび既存のアクセスにマッピングします。

  1. [Account Management][Account Aggregation] をクリックし、[Start Aggregation] をクリックします。

集約の完了後、[Accounts] でアカウントを確認できます。

ユーザーを選択すると、割り当て済みのエンタイトルメントを確認できます。

エンタイトルメントの割り当て

エンタイトルメントは、以下の手順で割り当てます。

  1. SailPointでアクセスプロファイルを作成します。SailPoint公式ドキュメントをご参照ください。

  2. アクセスプロファイルの [Manage][Entitlements] で、アクセスプロファイルに割り当てるエンタイトルメントを選択します。

  1. アクセスプロファイルの構成後、SailPointロールを作成します。アクセスプロファイルを追加し、そのエンタイトルメントが必要なユーザーを割り当てます。ロール作成に関するSailPoint公式ドキュメントをご参照ください。

  2. [Manage Access] で、先ほど作成したアクセスプロファイルを追加します。

[Define Assignment] をクリックし、エンタイトルメントが必要なアカウントまたはアイデンティティを追加します。

構成が完了したら、[Enable Role] をオンにして変更を適用します。エンタイトルメントがプロビジョニングされ、SailPointロールで構成したチーム、ロール、レコードがユーザーに割り当てられます。

トラブルシューティングとログ

プロビジョニングのアクティビティやエラーは、[Admin][Identity Management][Activities] で確認できます。

最終更新