KeeperFIllの使用法
Chrome、Firefox、Safari、Edge、Opera、その他Chromiumブラウザ向けKeeperFillユーザー ガイド
パスワードのログイン
通常はメールアドレスとマスターパスワードを使用してKeeperFillにログインします。エンタープライズプランのユーザーの場合、法人SSOログイン認証情報を使用してログインするように設定されている場合があります。
Keeperウェブボルトにログインすると、KeeperFillにも自動的にログインし、ウェブボルトからログアウトするとKeeperFillからもログアウトします。
SSOでログインするユーザーは、通常メールアドレスを入力することで該当のIDプロバイダのログイン画面へと遷移します。keeper管理者によって具体的な法人ドメインの入力が必要となっている場合には[法人SSO ログイン]をクリックします。
適切なデータセンターやIDプロバイダに自動的にルーティングしない場合は、Keeper 管理者にお問い合わせください。
GovCloudのお客様の場合は、「US (GOV)」リージョンが選択されていることを確認してください。
ログイン状態を維持
デフォルトではブラウザを閉じた場合やパソコンを再起動した場合はKeeperからログアウトします。ログイン状態維持機能を使用すると、特定の期間Keeperにログインしたままにできます。
ログイン状態維持機能を有効にするには、[設定] > [セキュリティ]をクリックし、[セッション間でログインを維持する]をONにします。
また、[非アクティブ時のログアウトタイマー]を設定して非アクティブ状態が一定時間続いた後に自動的にKeeperからログアウトするようにもできます。タイマーは任意の期間に設定でき、カウントダウンはブラウザを閉じた後も続きます。
レコードの概要
レコードはホーム画面に直接一覧表示されます。上部によく使うレコードが表示されるので、開いているウェブサイトに対応するログイン情報を簡単に入力できます。
レコードを選択すると、そのレコードの詳細がすべて表示され、レコードポップアップの上部から、入力、起動、共有、編集、お気に入りへの追加などの操作を簡単に実行できます。
レコード候補の表示、並べ替え、フィルタリング
ボルト内のレコードはブラウザ拡張機能のホーム画面に直接表示されるため、探しているものがすばやく簡単に見つかります。
開いているウェブサイトに一致するレコードが候補として表示されるため、ログイン情報を簡単に入力できます。レコードの候補が複数表示されている場合、お気に入りのレコードが一番上に表示されます。
最近使用した順、名前順、変更日順でレコードを並べ替えられます。お気に入り、レコードのタイプなどでフィルタリングできます。
パスワードの自動入力
KeeperFillブラウザ拡張機能を使用すると、パスワードが自動入力されます。また、新しいログイン情報を作成する際にはボルトに保存できます。
KeeperFillを使用してサイトに初めてログインする場合は、ログイン情報を自動入力するかどうかを選択します。
KeeperFillで自動入力するには、そのウェブサイト用のレコードがすでに作成済みである必要があります。[はい]をクリックすると、ログイン情報が自動入力されてログインできるようになります。
自動入力が可能な場合は、Keeperがログイン情報を自動入力します。手動でログイン情報を入力したい場合は、KeeperFillツールバーまたは入力ウィンドウから行います。KeeperFillツールバーから一致するレコードを選択して、入力アイコンをクリックします。
ボルト内を検索
KeeperFillツールバーを使用すると、ボルト内に保存されているウェブサイトへのログイン情報、クレジットカード情報、住所の情報などをすばやく検索できます。検索機能は大文字と小文字を区別せず、入力するとボルト内のあらゆるレコードが検索されます。
レコードの照合について
ウェブサイトにログインする際、そのウェブサイトに一致するレコードが一覧表示されます。照合は、レコードの「ウェブサイトアドレス」フィールドとカスタムフィールドを使用して行います。
一致するレコードのリストは、Keeperのレコードに格納されたURLをチェックして決定します。リストが生成されると、論理的な一連のステップを踏んで、候補リストの並び順、デフォルトの選択肢としてどのレコードが選択されるかが決定されます。
アクセスしているページがサブドメイン (xyz.google.comなど) を利用している場合は、まずそのサブドメインをチェックし、ボルトのレコード内で最もよく一致する値を探します。最もよく一致したレコードは、最後に使用された日時を基に並べ替えられます。
サブドメインをチェックした後、「パス」情報 (xzy.google.com/some/pathなど) を調べ、Keeperのレコード内に保存されているパスと比較します。この場合も最もよく一致したレコードは、最後に使用された日時で並べ替えられます。
画面にメールアドレスが入力されている状態 (事前に入力されたメールアドレスフィールドなど) の場合、サブドメインおよびパスを基準に判断して、このメールアドレスフィールドを含むレコードを事前に選択します。
新規レコードの作成
KeeperFill では、新しいレコードを作成してボルトに保存するための方法が複数あります。
ツールバーウィンドウ
黄色のプラスボタンをクリックすると、KeeperFillツールバーからレコードを作成できます。開いているウェブサイトに対して候補となるレコードがない場合、[レコードを追加]ボタンが表示されます。このボタンをクリックすると、開いているウェブサイトの情報に基づいて「タイトル」と「URL」が自動生成され、レコードが作成されます。
入力用ポップアップ
または、フォームフィールドでKeeperアイコンを選択して、ウェブサイトの「アカウント作成」または「サインイン」ページから新しいレコードを作成することもできます。「アカウント作成」ページで、[レコードの作成]ボタンまたは[Keeperに追加]ボタンをクリックすると拡張機能タブが開き、新しいレコードを作成できます。「サインイン」ページでは、そのウェブサイトに一致するレコード候補がない場合、[レコードの作成]ボタンと[Keeperに追加]ボタンが表示されます。
ウェブサイトに一致するレコードが存在するにもかかわらず新しいレコードを作成する場合は、ポップアップのオプションメニューを使用して、拡張機能タブで新しいレコードを作成します。
Keeper拡張機能タブでレコードの作成を開始すると、レコードの「URL」と「タイトル」が自動的に生成されます。拡張機能タブを開く前にウェブサイトへユーザー名またはパスワードを入力した場合、入力した値が新しいレコード作成フォームにも自動的に入力されます。
レコードの詳細を確認して保存すると拡張機能タブが閉じ、元のウェブサイトへ自動的に戻ります。さらに、ウェブサイトにユーザー名とパスワードがまだ入力されていない場合は自動的に入力されます。
拡張機能タブは、第三者がKeeperのユーザーインターフェースを模倣してユーザーを騙して機密情報を取得するリスクを排除するための新しい仕様です。
パスキー
パスキーとは、パスワードや二要素認証を使用せずに、アカウントやアプリケーションにログインできるようにする暗号鍵のことです。
パスキーをKeeperボルトに保存すると、どんなブラウザやオペレーティングシステムでもパスキーを使用できるようになります。また、ボルトの他のレコードと同様、他のユーザーと共有することもできます。
パスキーは、対応ウェブサイトへログインする際に、第1要素または第2要素としてFIDO2セキュリティキーの代わりに使用できます。
パスキーは、パスキー対応のウェブサイトとアプリケーションでのみ動作します。対応ウェブサイトは増え続けています。
パスキーの作成
サイトのパスキーを作成して保存するには、通常、ウェブサイトの「セキュリティ」または「アカウント設定」にアクセスします。
[パスキーの作成]をクリックすると、Keeperがリクエストを傍受し、パスキーをボルトに保存するようご案内します。
パスキーでログイン
次にパスキーでのログインに対応したウェブサイトにアクセスする際は、そのウェブサイトで「パスキーでサインイン」のようなボタンを見つけ、KeeperFillで[パスキーを使用]をクリックしてログインします。
Keeperとパスキーの詳細およびモバイル端末向けパスキーの詳細については、こちらのページをご参照ください。
パスワードの生成
KeeperFillツールバーで[パスワードの生成]をクリックすると、自動的に長くランダムなパスワードが生成されるため、個人情報を保護しデータ漏洩のリスクを低減するのに役立ちます。Keeperのパスワード生成ツールを使用するには、オプションメニューから[パスワードの生成]をクリックします。
スライダーとチェックボックスを使用して、パスワードの長さと文字の種類を調整します。[パスワードを保存]をクリックすると、そのウェブサイト向けのレコードを更新したり新しいレコードを作成したりできます。または、[パスワードをコピー]をクリックすると、パスワードがデバイスのクリップボードにコピーされます。
これにより、ウェブサイトの既存のパスワードが自動的に変更されるわけではありません。これまで通り、ウェブサイトからパスワードの変更画面にアクセスして、古いパスワードを新しいパスワードに更新する必要があります。KeeperFillでパスワードを変更する方法については、こちらをご参照ください。
パスワード生成ツールの使用履歴
「パスワード生成履歴」では、以前に生成されたパスワードとその関連情報を参照できます。生成されたパスワードは、ブラウザ拡張機能へのログイン時にしか暗号化も復号化もされません。[パスワード生成履歴を表示]をクリックし、パスワードの右側のボタンからパスワードを表示したりクリップボードにコピーしたりできます。
パスワード生成履歴は、[履歴をクリア] をクリックすることでいつでも消去できます。
パスワードの変更
ウェブサイトの「パスワードの変更」にアクセスすると、Keeperからパスワード変更サポートのメッセージが表示されます。[はい]をクリックすると、以下の手順のウィザードが表示されます。
古いパスワードと現在のパスワードの自動入力
新しいパスワードの自動生成と自動入力
パスワード変更の確定とボルトへの保存
カスタムフィールドの自動入力
カスタムフィールドの情報もログインフォームに自動入力できます。Keeperウェブボルトから、レコード内にカスタムフィールドを作成し、カスタムフィールドのラベルを入力したいフィールドの名前に一致させます。
カスタムフィールドの値は、入力用ポップアップからでも入力できます。
キーボードショートカット
以下は、マウスのクリックではなくキーボードのショートカットを使用して、パスワードを自動入力したい場合の手順となります。
ログインしたいウェブサイトに移動します。
command+shift+k (Mac)、またはalt+k (Windows) を押してKeeperFill拡張機能を有効にします。
表示されたフィールドで検索ワードを入力します。
キーボードの上矢印と下矢印を使用して、探しているレコードを見つけて選択します。
enterキーを押してそのレコードの詳細情報を開き、shift+enterキーを押してレコードを入力します。
拡張機能を有効にするショートカットの変更は、ブラウザの拡張機能の設定で行います。
二要素認証コード (TOTP)
レコードに二要素認証コードが含まれている場合、入力用ポップアップの入力ボタンをクリックするだけでログインフォームのTOTPフィールドにコードを入力できます。
ボルトに二要素認証コードを格納すると、以下のようなメリットがあります。
Keeperの二要素認証コードは、SMS通知を使用するよりも安全です。
Keeperに保存された二要素認証コードは、ゼロ知識暗号化で保護されます。
ウェブサイトへのログイン中にすばやく自動入力できるため、時間が節約され、手間が減ります。
Keeperのレコードは安全にバックアップされるため、デバイスを紛失してもコードをリセットする必要はありません。
Keeperのレコードは共有できるため、同じ認証情報でログインする必要があるユーザーが複数いる場合でも、コードが取得できる唯一のデバイスの所有者を探し出す必要はありません。
クレジットカードと住所
入力ウィンドウから、ボルトに保存されているクレジットカードと住所を確認して入力できます。
右クリックによるコンテキストメニュー
KeeperFillは、ブラウザの右クリックメニューでも操作できます。ログインフィールドを右クリックすると、コンテキストメニューが表示されます。そこから[Keeper]を選択し、ログイン情報、二要素認証コード、クレジットカード、住所を入力して、レコードを作成したり編集したりできます。
セキュリティ上の理由から、アクセスしているウェブサイトのドメイン名に一致するレコードのみが入力オプションのメニューに表示されます。
ツールと設定
KeeperFillのツールと設定は、すべてKeeperFillツールバーの右上隅にあるオプションメニューに統合されています。
設定メニューには、セキュリティ設定、外観、自動入力と自動送信機能、KeeperFillポップアップに関する設定など、あらゆる設定が含まれています。
フォームフィールドのアイコン
フォームフィールドアイコン (ウェブサイトのログインフィールド内に表示されるKeeperアイコン) を完全に無効にするオプションがあります。これにより、KeeperFillの自動入力機能と自動送信機能を無効にせずに、アイコンだけを無効にできます。
アクセシビリティの設定
アクセシビリティ設定を有効にすると、タブ移動の際にフォームフィールド内のKeeperアイコンにもフォーカスできます。
オプションメニュー > [設定] > [アクセシビリティ]を選択してこの設定を無効にすると、タブキーなどキーボードを使用してフォームフィールドを移動するときにKeeperアイコンにフォーカスしなくなります。
サブドメインが一致するレコードのみ表示
[サブドメインが一致するレコードのみ表示]の設定によって、レコードのサブドメインをドメインから区別できます。これにより、開いているウェブサイトのサブドメインに一致するレコードだけが表示されるようになります。
例えば、subdomain1.company.comなどのサブドメインとドメインで構成されるウェブサイトアドレスを含むレコードと、company.comというドメインのみのウェブサイトアドレスを含むレコードがある場合、subdomain1.company.comにログインしようとする際に一致するレコードとして表示されるのは、subdomain1.company.comのみとなります。
この機能を有効にするには、オプションメニュー > [設定] > [サブドメインが一致するレコードのみ表示]の順にクリックしてONにします。
最終更新