LinuxベースのDocker
Keeperオートメーターをシンプルなdocker環境にデプロイする方法

LinuxベースのDocker
本ガイドでは、Dockerを実行できるLinuxインスタンスでKeeperオートメーターを実行するための手順を解説します。
セットアップ
Dockerのインストール
Dockerをインストールしていない場合は、ご利用のプラットフォームの手順に従ってセットアップします。たとえば、yumパッケージインストーラーを使用する場合、以下のようになります。
Dockerサービスが実行されていない場合は、Dockerサービスを開始します。
次に、サービスが自動的に開始するように設定します。
root以外のユーザーにDockerの実行を許可するには (セキュリティ要件を満たしている場合)、以下のコマンドを実行します。
オートメーターイメージの取得
docker pull
コマンドを使用して、最新のKeeperオートメーターイメージを取得します。
サービスの開始
以下のコマンドを使用してサービスを開始します。以下の例では、ポート443をリッスンしています。
証明書の更新
dockerコンテナ内にconfigフォルダを作成します。
証明書ガイドで作成したssl-certificate.pfx
ファイルをコンテナにコピーします。
.pfxファイルがパスフレーズで保護されている場合は、ssl-certificate-password.txt
という名前のファイルを作成します。
そのファイルをdockerコンテナに配置します。
コンテナ内のkeeper.properties
ファイルで、ssl_mode
パラメータがcertificate
に設定されていることを確認してください。
SSL証明書を使用してコンテナを再起動
証明書がインストールされましたので、Dockerコンテナを再起動します。
Keeperコマンダーをインストール
この時点でサービスは実行中ですが、Keeperとはまだ通信でない状態です。
ご利用のワークステーション、サーバー、コンピュータなどにKeeperコマンダーCLIをインストールします。バイナリインストーラーを含むインストール手順についてはこちらをご覧ください。
コマンダーをインストールした後、keeper shell
と入力してセッションを開いてからlogin
コマンドを使用してログインします。オートメーターをセットアップするには、Keeper管理者、またはSSOノードを管理できる管理者としてログインする必要があります。
コマンダーで初期化
Keeperコマンダーにログインし、automator create
で始まる一連のコマンドを使用してオートメーターを有効化します。
ノード名 (この場合はAzure Cloud) は、以下のように管理コンソールのUIに表示されます。

コマンドの出力には、IDプロバイダから取得したメタデータを含むオートメーターの設定が表示されます。
以下のようにautomator editコマンドを実行します。これによりURLとスキルが設定されます (team
、 team_for_user
、device
)。
次にキーを交換します。オートメーター公開キーで暗号化されたエンタープライズ秘密キーがオートメーターに提供されます。
新しい設定でオートメーターを初期化します。
オートメーターサービスを有効にします。
この時点で設定は完了となります。
自動ヘルスチェックには以下のURLをご使用になれます。
https://<server>/health
以下はその例です。
AD FSを使用した環境の場合
IDプロバイダとしてAD FSを使用してKeeperオートメーターを有効にする場合、以下の手順に従ってKeeper証明書を更新するまでログインできません。
Keeper管理コンソールへログインします。
[管理者] > SSOノード > [プロビジョニング]に移動し、SSOクラウド設定を見ます。
[SP証明書をエクスポート]をクリックします。
AD FS管理コンソールで、KeeperクラウドSSO証明書利用者信頼プロパティを選択します。
[暗号化]タブで、古い証明書をこの新しい証明書に置き換えます。
[署名]タブで、新しいSP証明書をこの新しい証明書に置き換えます。
サービスの確保
Keeperのサーバーおよびご利用のワークステーションからサービスへのネットワークアクセスを制限することを推奨します。許可するKeeper IPアドレスのリストについては、イングレス要件をご参照ください。
ユーザー体験のテスト
Keeperオートメーターがデプロイされましたので、エンドユーザー体験のテストが可能となります。ユーザーがSSO IDプロバイダで認証した後は、承認を求めるプロンプトは必要なくなります。
最も簡単なテスト方法は、ブラウザでシークレットモードのウィンドウを開いてKeeperウェブボルトへアクセスし、SSOクラウドでログインすることとなります。デバイスの承認を求めるプロンプトは表示されなくなります。




サービスの再起動
Keeperオートメーターサービスを停止/開始する際、Dockerサービスは自動的に状態を保持します。
コンテナの更新
Keeperオートメーターの新しいバージョンが利用できるようになった際には、上記の手順2〜7 繰り返すことでオートメーターサービスを更新できます。以下は例です。
Keeperコマンダーのコマンドを実行します。
トラブルシューティング
サービスが始まらない
Keeperオートメーターのログを確認してください。通常これで問題がわかります。Docker環境では、以下のコマンドを使用してログファイルを追跡できます。
以下のコマンドを使用して、コンテナに接続してログファイルを確認できます。
最終更新
役に立ちましたか?