KCM バージョン 2.22.0

2025年11月25日リリース

KCM 2.22.0における、ユーザー向け・管理者向けの主な変更点は以下のとおりです。

  • ライセンス有効期限のリマインダーや警告通知。

  • VT100スタイルのファンクションキーやテンキー向けコンソールコードのサポート。

  • 新しいRBIタブやウィンドウをメインフレーム内で開く動作に変更。

  • その他の修正と改善。

ライセンス有効期限のリマインダー/警告通知

KCM-462: ライセンス有効期限に猶予期間を追加。

KCMに、ライセンスの有効期限が近づいた際にユーザーへ通知する機能が追加されました。

デフォルトでは、「有効期限まで 1 週間以内」になると通知が表示されます。管理者は以下の設定でこの期間を調整できます。

  • RPM版: healthcheck-license-grace-period プロパティ

  • kcm-setup.run / Docker イメージ: HEALTHCHECK_LICENSE_GRACE_PERIOD 環境変数

VT100スタイルのファンクションキー/テンキー向けコンソールコードのサポート

KCM-460: ファンクションキーで送信されるコンソールコードの制御を追加。

CLIアプリケーションによって期待するファンクションキー (F1からF12やテンキー) のコードが異なりますが、KCMは従来Linuxコンソール形式のみを使用していました。今回のリリースでVT100+形式のコードが新たにサポートされ、接続設定時に管理者が選択できるようになりました。

新しいRBIタブ/ウィンドウをメインフレーム内で開く動作に変更

KCM-475: 複数タブ/ウィンドウ未対応のための暫定対応。

RBIは現在、同一接続内で複数のタブやウィンドウを開く機能に対応していません。この制限が解消されるまでの暫定対応として、新しいタブやウィンドウを開こうとした場合、メインフレーム内にリダイレクトして操作できるようになりました。なお、タブ機能は2.23.0にて追加予定です。

その他の修正や改善

  • KCM-466: EL9 / KCM 2.20.1のDocker環境で、動的トークンを利用したRBI自動入力が動作しない不具合を修正。

  • KCM-476: Google向け自動入力が認証に失敗する不具合を修正。

  • KCM-477: 終了後もdefunct状態のRBIプロセスが残り続ける不具合を修正。

  • KCM-479: Healthcheck APIがメモリリークを引き起こす不具合を修正。

  • KCM-480: 特定のAngularページへのリダイレクト後にRBI自動入力が失敗する不具合を修正。

  • KCM-485: accept-language HTTPヘッダーのサポートを追加。

  • KCM-487: RBI経由でXへのログインが失敗する不具合を修正。

  • KCM-507: 既存のkcm-setup.runが最新のDocker Engineと互換性を失う不具合を修正。

  • KCM-508: RBIを最新のChromiumに更新 (CVE-2025-13223 / CVE-2025-13224対応)。

最終更新