Keeperゲートウェイ 1.6.0

2025年7月7日リリース

Keeperは、ゲートウェイ1.6.0においてDocker環境での接続およびセッション処理におけるパフォーマンスを大幅に向上させました。

バージョン1.6を利用するには、以下に記載されている設定変更が必要です。なおバージョン1.6には、いくつかの既知の問題があり、それらについてはトラブルシューティングセクションで説明しています。

また、日本 (JP)、カナダ (CA)、オーストラリア (AU) リージョンで接続問題が発生している場合は、Keeperゲートウェイ1.6.1へのアップグレードを推奨します。

改善点

  • パフォーマンスの強化 セッション処理に関する大幅なパフォーマンス向上により、RDP、SSH、リモートブラウザ分離プロトコル全体で、よりスムーズかつ高速な操作体験を実現しました。

重要: Dockerインストールの更新について

Keeperゲートウェイ1.6.0へのアップグレード後にDockerを使用してデプロイする場合、Dockerfile-compose.yamlおよびdocker-seccomp.jsonファイルの更新が必要です。

1. Docker Composeの変更点

docker-compose.yamlファイルのsecurity_optセクションに、以下の設定を追加してください。

apparmor=unconfined

この変更を適用すると、keeper-gatewayサービスのセクションは次のように変わります。

keeper-gateway:
    platform: linux/amd64
    image: keeper/gateway:latest
    shm_size: 2g
    security_opt:
      - seccomp:./docker-seccomp.json
      - apparmor=unconfined

2. docker-seccomp.jsonの更新

docker-seccomp.jsonファイルを最新版に置き換える必要があります。以下のリンクからダウンロードしてください。

または、以下のcurlコマンドでダウンロードすることも可能です。

curl -O https://raw.githubusercontent.com/Keeper-Security/KeeperPAM/refs/heads/main/gateway/docker-seccomp.json

ゲートウェイの資料

Keeperゲートウェイのインストールやアップデート方法については、こちらのページをご参照ください。


トラブルシューティング / 既知の問題

カナダ / 日本 / オーストラリア地域での接続エラーについて

  • これらの地域の一部環境で接続エラーが発生することを確認しています。こちらは特定済みであり、バージョン1.6.1でアップデートを公開予定です。現在この問題が発生している場合は、ゲートウェイのイメージをバージョン1.5.6に戻してご利用ください。

Windowsインストールエラーについて

  • Windowsサーバーのアップグレード時に、インストール中にエラーが発生した場合は、新バージョンのインストール前に一度サーバーを再起動してください。これにより、すべての実行中プロセスが停止し、不具合を回避できます。

Ubuntu LinuxでのRBI (リモートブラウザ分離) に関する注意点

  • Ubuntu Linux上のDocker環境でRBIを利用する際の不具合が確認されており、バージョン1.6.1のリリースで対応予定です。それまでの一時的な対処として、前述のDockerの設定変更に加え、Ubuntuホスト上で以下のコマンドを実行してください。

echo 0 | sudo tee /proc/sys/kernel/apparmor_restrict_unprivileged_userns

パフォーマンス向上について

  • Keeperゲートウェイ1.6の大幅な速度改善は、Docker版のみに適用しています。Windows版およびLinuxバイナリ版のパフォーマンス改善は、次回リリースで対応予定です。

バージョンの戻し方について

  • Keeperゲートウェイのバージョンを戻す必要がある場合は、docker-compose.ymlファイル内のイメージ指定をkeeper/gateway:latestからkeeper/gateway:1.5.6に変更してください。

新しいゲートウェイの作成について

  • 現在、Webボルトおよびデスクトップアプリで新しいゲートウェイを作成する際、従来のdocker-seccomp.jsonおよびdocker-compose.ymlファイルが提供される場合があります。これに対応するため、最新版のファイルを含むボルトバージョン17.3をまもなくリリース予定です。それまでの間に新しくゲートウェイを作成される場合は、最新の資料に従ってDocker版のインストールを行ってください。

最終更新