サポート範囲

Keeperコネクションマネージャーのサポートについて

Keeperコネクションマネージャーの登録ユーザーは、一般的なリリーススケジュールに従って定期的に公開されるアップデートへの継続的なアクセスと、各メジャーリリースのサポート (サポート期間が終了するまで) を受けることができます。

パッケージ管理を使用してLinux高度インストールをデプロイする場合は、KeeperコネクションマネージャーのYUMリポジトリを通じて更新パッケージが提供されます (管理者が更新コマンドを実行すると、「yum」ツールが自動的に更新プログラムを適用します)。

Docker自動インストールバージョンをデプロイする場合は、内蔵の更新機能を使用できます。

Dockerカスタムインストールバージョンをデプロイする場合は、Docker更新機能を使用できます。

リリーススケジュール

Keeper Securityは、Keeperコネクションマネージャープラットフォームの改善に継続的に取り組んでいます。Keeperコネクションマネージャーのメジャーアップデートは年に一度リリースされます。特定のメジャーリリース内での更新とは異なり、新しいメジャーバージョンでは互換性が失われる可能性があり、以前のバージョンからの移行には管理者が手動で対応する必要がある場合があります。

各メジャーリリースは専用の開発ラインを表しており、そのライフサイクル全体にわたって定期的な更新が提供されます。これらの更新は、Keeperコネクションマネージャーをインストールする際に使用したのと同じパッケージ管理ツール (例えば、対応するLinuxディストリビューションに含まれるオープンソースツールのYUMなど) を使用して適用できます。

メジャーリリース

毎年 (互換性が損なわれる可能性のある唯一のリリース)。メジャーリリースには1.0、2.0、3.0などの番号が付けられます。

マイナー/メンテナンスリリース

一般公開から3か月ごと (新機能の追加や小さなバグの修正など、既存のメジャーリリースに対する更新)。マイナー/メンテナンスリリースは、メジャーリリースの更新を基準として番号が付けられます。1.1、1.2、1.3など。

セキュリティ/クリティカルリリース

至急 (セキュリティ上の脆弱性または重大なバグの修正)。セキュリティ/クリティカルリリースは、マイナー/メンテナンスリリースと同じ番号が付けられます。

下位互換性とAPIの互換性

Keeperコネクションマネージャーでは、マイナーリリース間のAPIの互換性が保証されています。Keeperコネクションマネージャーの各マイナーリリースは、過去のマイナーリリースとの下位互換性があります。たとえば、Glyptodon Enterprise 1.1は1.0と下位互換性があり、Keeperコネクションマネージャー (v2.8) およびGlyptodon Enterprise 2.4は2.3、2.2などと下位互換性があります。

まとめると、以下のとおりです。

  1. あるマイナーリリースから別のマイナーリリースに更新する場合、システムや設定を変更する必要はありません。関連するパッケージの更新 (yum upgradeの実行) と、Guacamoleのサービスの再起動だけで済みます。

  2. Keeperコネクションマネージャーのマイナーリリース用に作成されたGuacamole拡張機能にについては、新しいマイナーリリースでもコードの変更なしで動作します。

Keeperコネクションマネージャー内のAPIの互換性には以下が含まれます。

  • Guacamole拡張機能で利用できるGuacamoleコアAPI (guacamole-common、guacamole-common-js、guacamole-ext)。

  • Guacamoleのデータベース認証拡張機能で使用されるSQLスキーマ。

外部ライブラリから継承されたAPIなど、Guacamoleスタックの範囲内に存在する他のAPIや依存関係のバンドルについては互換性の維持に努めますが、互換性が損なわれる更新が必要になる場合もあります。このようなライブラリの例としては、以下のようなものがあります (ただし、これらに限定されません)。

  • AngularJS、jQuery、LodashなどのJavaScriptライブラリ。

  • JerseyやGuiceなどのJavaフレームワーク。

  • libguac (guacdのプロトコルサポートプラグインで使用されるコアCライブラリ)。

  • guacdのプロトコルサポートプラグインが依存する可能性のあるライブラリ (FreeRDP、libtelnet、libvncclientなど)。

サポートライフサイクル

Keeperコネクションマネージャーの各リリースは、最初の一般公開 (GA) リリースから少なくとも5年間サポートされます。各リリースの5年間のサポート期間は、定期的な更新が期待できる完全サポート期間と、重要またはセキュリティ関連の問題に対してのみ更新が提供される延長サポート期間にさらに分割されます。

完全サポート
延長サポート
サポート終了

1年目から3年目

4年目から5年目

6年目以降

サポート終了 (EOL) 後にも更新プログラムとサポートを受け続けるには、新しいリリースにアップグレードする必要があります。ユーザーには、延長サポート期間を移行のための猶予期間として活用し、サポートのない運用環境が放置されることなく、フルサポートの新しいリリースに移行することをお勧めします。

各一般公開リリースの日付、完全サポートの終了日、延長サポートの終了日、サポート終了日についてはすべてオンラインで公開されますが、変更される場合があります。

オンラインヘルプデスク

購入されたKeeperコネクションマネージャー製品にサポートが含まれている場合、サポートはオンラインヘルプデスクの形式で提供され、以下の方法で問題に対処します。

  • サポートチケットへの対応。ただし、チケットがサポート範囲内であること (サポート範囲を参照)。

  • サポートチケットをバグ報告または機能リクエストへの変換 (ただし、バグ報告および機能リクエストの優先順位とスケジュールはKeeperコネクションマネージャーの裁量によるものとします)。

チケット作成の対象は、Keeperコネクションマネージャーで具体的に発生した問題、およびサポート範囲に記載されたソフトウェアのいずれかとサポート対象バージョンのKeeperコネクションマネージャーをマニュアルどおりに使用して発生した問題となります。チケットによるサポートは、Keeperコネクションマネージャーのサポート対象のすべてのリリースに対してEOLまで提供されます。

電話サポート

電話サポートの範囲は通常、Keeperコネクションマネージャーで具体的に発生した問題、およびサポート範囲内に記載されソフトウェアのいずれかとサポート対象バージョンのKeeperコネクションマネージャーをマニュアルどおりに使用して発生した問題に制限されます。ただし、購入された製品によってこの範囲が広がる場合があります。

カスタムブランディング

購入された製品にカスタムブランディングが含まれていてカスタムブランディングをリクエストされる場合は、ブランディングに関する詳細な内容を記載したサポートチケットをご作成ください。KeeperコネクションマネージャーではApache Guacamoleのブランディング拡張機能がご利用になれ、Keeperコネクションマネージャーのデプロイで選択したカスタムブランディングが適用されます。また、そのインストール手順がご利用になれます。ブランディングをインストールするとアップグレード時にも維持されます。カスタムブランディングには、以下のいずれかまたはすべてを含めることができます。

  • 会社名/製品名

  • ログイン画面に表示されるロゴ

  • タブ/ブックマーク用のアイコン (ファビコン)

  • ログイン画面の上に表示される免責事項/警告テキスト

ブランディング拡張は、サポートチケットを提出することでいつでも変更できます。

リモート操作

購入された製品にリモート操作が含まれている場合、他の手段では不十分な際にご報告の問題をKeeperコネクションマネージャーを使用してリモートで調査いたします。調査を必要とする問題に加えて問題解決のために試行されたことがあればその内容をご記載の上、Keeperコネクションマネージャーで以下が利用できるようにしてください。

  1. 問題のシステムに対する、SSHまたはApache Guacamoleでの一時的なアクセス

  2. 必要なすべてのクレデンシャル

リモート操作のセッションは事前にスケジュールしておく必要がありますが、お客様のご都合に合わせてスケジュールするようにいたします。

連携/導入コンサルティング

購入された製品にコンサルティングが含まれている場合は、Keeperコネクションマネージャーの連携やデプロイの詳細について (独自のカスタムソフトウェアに固有の連携やデプロイであっても)、メールと電話にてコンサルティングをご利用になれます。電話でのコンサルティングは事前にスケジュールしておく必要がありますが、お客様のご都合に合わせてスケジュールするようにいたします。

連携およびデプロイに関するコンサルティングの範囲には以下のようなものがあります (ただし、これらに限定されません)。

  • カスタム認証に関連する開発の相談

  • サポート範囲に記載のないソフトウェアで発生した問題

  • 高可用性デプロイ構成の可能性

  • セキュリティの最善策

  • Keeperコネクションマネージャーの既存のウェブアプリケーションとの連携

  • Keeperコネクションマネージャーのカスタム連携における問題のトラブルシューティング

連携およびデプロイに関するコンサルティングには、カスタムコードやドキュメントの作成などの開発サービスは含まれません。

サポート範囲

購入された製品にサポートが含まれている場合、サポート範囲は通常、Apache Guacamoleと共に使用される以下の特定のソフトウェアバージョンに限定されます。ただし、主にKeeperコネクションマネージャーをマニュアルに従って使用することで発生する問題が対象となります。購入された製品により、Keeperコネクションマネージャーのドキュメントに具体的な記載がなくとも連携およびデプロイを含む場合があります。

ウェブブラウザ

ブラウザ
説明

Google Chrome

Googleのサポートが継続しているすべてのリリース

Mozilla Firefox

Mozillaのサポートが継続しているすべてのリリース

Apple Safari:

Appleのサポートが継続しているすべてのリリース

Internet Explorer

10, 11

Microsoft Edge

Microsoftのサポートが継続しているすべてのリリース

サーブレットコンテナ

バージョン
説明

Tomcat 7.x

7.0.37以降のリリース

Tomcat 8.x

すべてのリリース

Tomcat 9.x

すべてのリリース

JBoss Web Server

3.1以降のリリース

オペレーティングシステム

OSの種類
OSのバージョン

CentOS

サポートが終了していないすべてのリリース (現在は7)

Red Hat Enterprise Linux

サポートが終了していないすべてのリリース (現在は7と8)

Rocky Linux

サポートが終了していないすべてのリリース (現在は7と8)

リバースプロキシ/SSLターミネーション

ソフトウェア
ソフトウェアバージョン

NGINX

1.3以降のリリース

Apache

2.4.5以降のリリース (mod_proxy_wstunnelがインストール済み)

データベース

データベース
バージョン

MySQL

サポートが終了していないすべてのリリースおよび対応OSとパッケージ化されたすべてのリリース

PostgreSQL

サポートが終了していないすべてのリリースおよび対応OSとパッケージ化されたすべてのリリース

SQL Server

Microsoft SQL Server 2008以降、すべてのエディション

LDAP / Active Directory

ディレクトリの種類
バージョン

OpenLDAP

保守が継続しているすべてのリリースおよび対応OSとパッケージ化されたすべてのリリース

Microsoft Active Directory

Microsoftのサポートが継続しているすべてのリリース

多要素認証

MFAの種類
バージョン

Duo

Web SDK

TOTP

TOTP規格をサポートするすべての認証デバイス (Google Authenticatorなど)

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