セッションのレコーディングと再生
接続セッションのレコーディングの設定と表示
概要
Keeperコネクションマネージャーでは、接続セッションごとの自動画面記録がサポートされています。 記録は、接続の映像によるレコーディングの場合もあれば、(特定の接続プロトコルの場合は) クライアントマシンに送信されたテキストのみをレコーディングするタイプスクリプトレコーディングの場合もあります。
各セッション記録タイプの設定、構成、表示方法については、以下をお読みください。
画像によるセッションレコーディング
サポートされているすべてのプロトコルのセッションを画像に記録できます。これらの録画は、Guacamoleプロトコルダンプの形式をとり、指定されたディレクトリに自動的に保存されます。
セッションのブラウザ内でのレコーディングと再生
ユーザー接続セッションを録画しブラウザで閲覧するのに最も簡単な方法となります。
ブラウザ内録画再生用の接続を構成するには、接続設定の「画面録画」セクションに以下の特別な値を入力します。
録画のパスとタイプスクリプトのパス
これらの値により、録画がブラウザ内ビューアが使用できる場所と形式で保存されるようにシステムに指示されます。
カスタムセッションのレコーディング場所とローカル再生
必要に応じて、画像によるセッションレコーディングの名前にカスタム値を付加したり、好きな場所に保存したりすることができます。 これには、Glyptodon Session Recording Playerを使用したレコーディング再生が必要です。
画像によるセッション記録を設定
レコーディングのパス
画面レコーディングファイルを作成するディレクトリとなります。
このパラメータは、画像によるセッションレコーディングが機能するために必要です。
レコーディング名
作成されたすべてのレコーディングに使用するファイル名で、オプションです。省略した場合、代わりに「recording」という値が使用されます。
このパラメータは、画像によるレコーディングが有効な場合にのみ効果があります。「レコーディングのパス」が指定されていない場合、セッションの画像によるレコーディングは無効になり、このパラメータは無視されます。
Keeperコネクションマネージャーの動的なクレデンシャルパススルーを利用して、日付、時刻など固有の情報をレコーディング名に付加することをお勧めします。
例
RDP Recording ${GUAC_USERNAME} - ${GUAC_DATE} : ${GUAC_TIME}
ユーザーのユーザー名、セッションの日付と時刻を名前に含むレコーディングファイルを作成します。
Guacamoleは既存のレコーディングを上書きしません。必要に応じて、「.1」、「.2」、「.3」などの数字を付加して、既存のレコーディングが上書きされないようにします。数字を付加しても区別できない場合は、セッションは記録されません。
セッション録画の再生
Keeperコネクションマネージャーのセッション録画は、設定画面の「History」 (履歴) タブのユーザーインターフェース内から表示できます。 レコーディングを表示するには、右端の再生アイコンをクリックします。 上記の設定で設定された接続のセッションにはすべて、アイコンが表示されます。 アイコンをクリックすると、録画されたセッションがブラウザにロードされ、画面をどこかクリックして再生します。
注: 録画をUI内で表示するには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります:
録画がディレクトリ
${HISTORY_PATH}
の直下にあり、ファイル名が${HISTORY_UUID}
であること。録画がディレクトリ
${HISTORY_PATH}/${HISTORY_UUID}
の直下にあること (ファイル名は任意)。
セッションレコーディングでの主要イベント
セッションレコーディングに主要なイベントが含まれている場合、それらのイベントをKCMのセッションレコーディングプレーヤー内で表示できるようになりました。管理者は、これらのイベントに基づいて入力された内容の概要を閲覧し、テキストベースの検索で、レコーディングの特に興味深い部分を特定できます。
デフォルトでは、レコーディングには主要なイベントは含まれません。接続の設定時に管理者が有効にする必要があります。
セッションレコーディングのヒストグラム
KCMセッションの記録には、レコーディングのさまざまな部分内のアクティビティの相対レベルを示すヒストグラムが表示されます。ヒストグラムは、以下のレベルのアクティビティを示します。
画面変わる際などの目に見えるイベント
ユーザがキーボードを使用する際のキーボードイベント
画像/ストリームを除外
これをチェックすると、通常サーバーからクライアントにストリーミングされる画像出力やその他のデータがレコーディングから除外され、ユーザー入力イベントのみを含むレコーディングが生成されます。
このパラメータはオプションで、省略した場合画像出力はレコーディングに含まれます。
マウスを除外
これをチェックすると、ユーザーのマウスイベントがレコーディングから除外され、マウスカーソルが表示されないレコーディングが作成されます。
このパラメータはオプションで、省略した場合マウスイベントはレコーディングに含まれます。
キーイベントを含める
これをチェックすると、ユーザーキーイベントはレコーディングに含まれます。
このパラメータはオプションで、省略した場合キーイベントはレコーディングに含まれません。
レコーディングのパスを自動作成
これをチェックすると、「記録のパス」で指定したディレクトリがまだ存在しない場合、自動的に作成されます。作成されるのは、パスの末尾のディレクトリのみです。パスの末尾以外の先頭の方のディレクトリが存在しない場合、自動作成は失敗し、エラーがログに記録されます。
このパラメータはオプションで、デフォルトでは、レコーディングのパスパラメータで指定されたディレクトリは自動的に作成されず、存在しないディレクトリにレコーディングを作成しようとすると、エラーとしてログに記録されます。
カスタムロケーションにある画像によるセッションレコーディングを再生
カスタムロケーションに保存されたKeeperコネクションマネージャーの画像によるセッションレコーディングは、https://player.glyptodon.comにあるKeeper Connection Manager Session Recording Playerを使用して表示できます。
セッションレコーディングを表示するには、「Browse...」 (参照) をクリックし、ファイルシステムでレコーディングを選択します。 レコーディングはブラウザで再生されます。
Keeper Connection Managerの画像セッションレコーディングのプレーヤーは、インターネット経由でレコーディングを送信することはありません。 レコーディングファイルはブラウザ上でローカルに動画に変換されます。
テキストセッションの記録 (タイプスクリプト)
計時情報を含む、ターミナルセッションの完全な未加工テキストを指定したディレクトリに自動的に保存できます。このレコーディングは「タイプスクリプト」とも呼ばれ、入力したタイプスクリプトのパス (Typescript Path) であるNAME
によって指定されたディレクトリ内の2つのファイル (生のテキストデータとNAME.timing
(計時情報) ) に書き込まれます。ここで、NAME
はタイプスクリプト名 (Typescript Name) に指定された値です。
この形式は、UNIXの標準スクリプトコマンドで使用される形式と互換性があり、互換ツールを使用して再生できます。
タイプスクリプトによるセッション記録を設定
タイプスクリプトセッション記録は、Keeperコネクションマネージャーの接続設定で接続ごとに設定できます。
タイプスクリプトのパス
タイプスクリプトファイルを作成するディレクトリ。
このパラメータは必須です。このパラメータを指定すると、タイプスクリプトレコーディングが有効になります。このパラメータを省略すると、タイプスクリプトは記録されません。
タイプスクリプト名
タイプスクリプトのデータファイルと計時ファイルの名前を指定するときに使用する基本ファイル名。
このパラメータはオプションで、省略した場合は「typescript」という値が使用されます。
各タイプスクリプトは、タイプスクリプトのパス (Typescript Path) のNAME
で指定されたディレクトリ内に作成される2つのファイル (生のテキストデータとNAME.timing
(計時情報が記載) ) で構成されます。NAME
はタイプスクリプト名 (Typescript Name) パラメータに指定された値です。
Keeperコネクションマネージャーの動的なクレデンシャルパススルーを利用して、日付、時刻など固有の情報をレコーディング名に付加することをお勧めします。
以下に例を示します。
SSH Typescript ${GUAC_USERNAME} - ${GUAC_DATE} : ${GUAC_TIME}
ユーザーのユーザー名、セッションの日付と時刻を名前に含むレコーディングファイルを作成します。
Guacamoleは既存のレコーディングを上書きしません。必要に応じて、「.1」、「.2」、「.3」などの数字を付加して、既存のレコーディングが上書きされないようにします。数字を付加しても区別できない場合は、セッションは単に記録されません。
タイプスクリプトのパスを自動作成
これをチェックすると、「タイプスクリプトのパス」で指定したディレクトリがまだ存在しない場合、自動的に作成されます。作成されるのは、パスの末尾のディレクトリのみです。パスの末尾以外の先頭の方のディレクトリが存在しない場合、自動作成は失敗し、エラーがログに記録されます。
このパラメータはオプションで、デフォルトでは、「タイプスクリプトのパス」で指定されたディレクトリは自動的に作成されず、存在しないディレクトリにタイプスクリプトを記録しようとすると、エラーとしてログに記録されます。
テキストセッションの再生
MacOs
レコーディングはscriptを使用して再生します。たとえば、「NAME
」というタイプスクリプトを再生するには、以下を実行します。
Linux
レコーディングはscriptreplayを使用して再生します。たとえば、「NAME
」というタイプスクリプトを再生するには、以下を実行します。
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