Kubernetes
概要
KeeperPAMは、KubernetesのREST APIを利用して、Kubernetesコンテナに対するゼロトラスト特権セッション管理を実現します。本ページでは、Keeperボルト内のPAMマシンレコードに対してKubernetes接続を設定する方法をご紹介します。ボルトからKeeperゲートウェイを経由して、Kubernetesへのセキュアなセッションが対象のコンテナに直接確立されます。
要件
まず、接続の「はじめに」のページに記載されている要件をご確認ください。
本プロトコルを設定するには、以下のPAMレコードが必要となります。
PAM設定 - Kubernetesプロトコルの構成
接続設定へのアクセス
対象のエンドポイントを使用してPAMレコードタイプ (PAMマシン、PAMデータベース、PAMディレクトリ) を作成した後、以下の手順でPAM設定画面の [接続] セクションに移動します。
PAMレコードを編集します。
PAM設定セクション内の [セットアップ] をクリックします。
表示されたウィンドウで [接続] セクションに移動します。
接続設定の構成
PAM設定画面でKubernetesプロトコル設定を構成する前に、以下のフィールドを構成する必要があります (必須)。
PAM構成
対象インフラの詳細を含み、PAMレコードで構成されている対象へのアクセスを提供します。
管理者認証情報レコード
リンクされたPAMユーザーで、対象への認証と管理操作を実行するために使用されます。
以下の表は、PAM設定でのKubernetesプロトコルに関する接続設定の一覧です。
プロトコル
必須 レコードに設定するプロトコルです。選択したプロトコルに基づいて、プロトコル設定が自動的に反映されます。本ページでは、Kubernetesプロトコルを選択してください。
接続を有効にする
必須 このレコードで接続を有効にするには、このトグルをオンにします。
セッション録画
有効にすると、このレコードに対してグラフィカルセッションの録画が有効になります。
テキストセッションレコーディング (Typescript)
有効にすると、このレコードに対してテキストセッションの記録 (Typescript) が有効になります。
キー入力イベントを含める
有効にすると、セッション再生時に個別のキー入力データが含まれるようになります。注: ユーザーが入力した機密情報も記録される可能性がありますのでごご留意ください。
接続ポート
選択したプロトコル接続を確立するために使用されるポートです。デフォルトでは、PAMマシンレコードで定義されたポート値が使用されます。ここでポートを指定すると、デフォルトのポートが上書きされます。
Kubernetesの場合、ポートは8080です。
ネームスペース
接続対象のコンテナが含まれるPodのKubernetesネームスペース名を指定します。省略した場合は「default」ネームスペースが使用されます。
Pod名
接続対象のコンテナが含まれているKubernetesのPod名を指定します。
コンテナ名
接続対象となるコンテナの名前を指定します。省略した場合は、Pod内の最初のコンテナが使用されます。
サーバー証明書を無視する
このオプションを有効にすると、Kubernetesサーバーで使用されているSSL/TLS証明書の有効性が検証できない場合でも、その証明書を無視して接続を続行します。 通常は、SSL/TLS証明書は検証される設定になっています。
認証局 (CA) 証明書
Kubernetesサーバーの証明書に署名した認証局 (CA) の証明書をPEM形式で指定します。省略した場合は、システム全体にインストールされている認証局のみを使用してサーバー証明書の検証が行われます。
クライアント証明書
Kubernetesサーバーに対してSSL/TLSクライアント認証を行う場合に使用するクライアント証明書をPEM形式で指定します。省略した場合、SSLクライアント認証は行われません。
クライアントキー
Kubernetesサーバーに対してSSL/TLSクライアント認証を行う場合に使用するクライアントキーをPEM形式で指定します。省略した場合、SSLクライアント認証は行われません。
カラースキーマ
Kubernetes接続で使用されるターミナルエミュレーターの配色テーマを指定します。各カラースキームは、ターミナルのデフォルトの前景色および背景色を定義します。ただし、テキスト出力時にプログラム側で色が指定されている場合は、その指定が優先されます。
フォントサイズ
使用するフォントサイズ (ポイント単位) を指定します。デフォルトでは、表示される文字のサイズは12ポイントです。
セッションレコーディング - Kubernetesプロトコル
このプロトコルでは、ターミナルセッションのグラフィカルな内容と、タイミング情報を含む完全な生のテキスト内容の両方が録画されます。詳しくは以下のページをご覧ください。
最終更新