高可用性
Keeperコネクションマネージャーにおける高可用性 (HA) 構成の概要
概要
以下は、Keeperコネクションマネージャー (KCM) を高可用性 (HA) 構成でセットアップする際の概要です。
この構成には、ロードバランサー、データベース、セキュリティグループ、VPCなどに関する知識が必要です。
HA構成のアプローチ
アクティブ-アクティブ構成
複数のKCMサーバーが同時にトラフィックを処理します。
ユーザーが同じKCMインスタンスに接続し続けられるよう、セッションの永続性 (スティッキーセッション) に対応したロードバランサーが必要です。
高いスループットと自動フェイルオーバーが実現されます。
アクティブ-パッシブ構成
1つのKCMサーバーがアクティブとして稼働し、待機インスタンスがバックアップとして待機します。
アクティブサーバーが利用不可になった場合のみ、フェイルオーバーが発生します。
トラブルシューティングが容易になる一方で、全体の処理能力は向上しません。
主な要件
外部データベース: すべてのKCMインスタンスが同一のデータベース (例: MySQL、PostgreSQL) を共有する必要があります。一貫性を保つためです。
ロードバランシング: 両方のHA構成で必須です。アクティブ-アクティブではスティッキーセッション対応のロードバランサーを使用し、アクティブ-パッシブではフェイルオーバー機構を備えたものを使用してください。
ストレージに関する考慮事項: KCMでのセッション録画は、KCMインスタンスのローカルディスクに保存されます。ストレージが満杯になると、新しい録画は失敗し、既存の録画は保持されます。クラスタ構成の場合は、共有ディスクの使用やcronジョブによるファイル同期の導入を検討する必要があります。
SSLターミネーション: KCMのDocker Compose構成では、デフォルトでNGINXによりSSLが終端され、独自の証明書またはLet's Encryptの証明書が使用されます。ロードバランサーの機能に応じて、SSLの終端をロードバランサー側にするか、KCMインスタンス側にするかを選択できます。
セットアップ手順
Last updated