プロキシ構成
エアギャップ環境やネットワーク制限のある環境で、企業のHTTP/HTTPSプロキシサーバーを経由して通信するようKeeperゲートウェイを構成
概要
エンタープライズ環境では、ネットワークセキュリティポリシーにより、インターネット通信を企業のプロキシサーバー経由にする必要がある場合があります。Keeperゲートウェイは、環境変数およびコマンドラインパラメータによる標準的なHTTP/HTTPSプロキシ設定に対応しており、企業ネットワーク構成との互換性を確保します。
プロキシ対応を有効にすると、ゲートウェイは次の通信を含むすべてのアウトバウンド接続を、指定したプロキシサーバー経由で送信します。
KeeperサーバーへのWebSocket接続
HTTP/HTTPSのAPI呼び出し
ヘルスチェックのエンドポイント
バージョン確認リクエスト
TURNの認証情報リクエスト
対応プロキシの種類
Keeperゲートウェイは、次のプロキシ構成に対応しています。
HTTPプロキシ: 標準的なHTTPプロキシサーバー (Squid、Apache Traffic Serverなど)
HTTPSプロキシ: TLSによるセキュアなプロキシ接続
認証付きプロキシ: ユーザー名とパスワードによる認証が必要なプロキシ
バイパスリスト: 特定のドメインまたはIPアドレスをプロキシ経由の通信から除外する設定
構成方法
プロキシ設定は、環境変数またはコマンドラインパラメータのいずれかで構成できます。両方を指定した場合は、コマンドラインパラメータの設定が優先されます。
1. 環境変数
環境変数を使用すると、ネットワーク通信を行うすべてのアプリケーションに対して、標準的な方法でプロキシ設定を構成できます。これらの変数は、多くのネットワークツールやライブラリで認識されます。
対応環境変数
Keeperゲートウェイでは、次の環境変数が認識されます (優先順位順)。
HTTPS_PROXYまたはhttps_proxy: 主に使用されるプロキシ設定 (推奨)HTTP_PROXYまたはhttp_proxy: フォールバック用のプロキシ設定NO_PROXYまたはno_proxy: プロキシを経由しないホストを指定するバイパスリスト
環境変数の設定方法
Linux/macOS
Windows (コマンドプロンプト)
Windows (PowerShell)
認証ありの場合
プロキシURLに認証情報を含めます。
2. コマンドラインパラメータ
コマンドラインパラメータを使用すると、より柔軟に設定できます。また、環境変数と併用した場合は、コマンドラインパラメータの設定が優先されます。
利用可能なパラメータ
--proxy-url
オプションの認証情報を含む完全なプロキシURL
http://proxy.company.com:8080
--proxy-host
プロキシサーバーのホスト名またはIPアドレス
proxy.company.com
--proxy-port
プロキシサーバーのポート番号
8080
--proxy-username
認証用ユーザー名 (必要な場合)
myuser
--proxy-password
認証用パスワード (必要な場合)
mypassword
--no-proxy
バイパスするホストのカンマ区切りリスト
localhost,127.0.0.1,.internal
プロキシを使用したDockerでのデプロイ
DockerでKeeperゲートウェイをデプロイする場合は、docker-compose.ymlファイルでプロキシ設定を構成します。
Docker Compose構成
ゲートウェイサービスにプロキシの環境変数を追加します。
エアギャップ化されたDocker環境の例
完全なネットワーク分離を実現する場合は、専用のプロキシコンテナと併せてゲートウェイをデプロイします。
この構成では、以下を行います。
ゲートウェイコンテナはインターネットへ直接アクセスできません (
internal: trueのネットワークのみを使用)すべてのインターネット通信は、必ずプロキシコンテナを経由します
プロキシコンテナが、エアギャップ環境とパブリックネットワークを中継します
内部サービス (データベース、アプリケーションサーバーなど) は、プロキシを経由せずに通信します
構成の優先順位
複数の構成ソースが存在する場合、Keeperゲートウェイでは次の優先順位(上位から下位)で設定が適用されます。
個別のコマンドラインパラメータ (
--proxy-host、--proxy-portなど)--proxy-urlコマンドラインパラメータHTTPS_PROXY環境変数https_proxy環境変数HTTP_PROXY環境変数http_proxy環境変数
バイパスリストの場合
--no-proxyコマンドラインパラメータNO_PROXY環境変数no_proxy環境変数
プロキシURL形式
プロキシURLは以下の標準URI構文に従います。
例
基本的なHTTPプロキシ
HTTPSプロキシ
認証付きプロキシ
パスワードに特殊文字を含むプロキシ
NO_PROXYバイパスリスト
NO_PROXY 設定を使用すると、特定のホストをプロキシ経由の通信から除外できます。これは以下のようなケースで役立ちます。
同一ネットワーク内の内部サービス
プロキシアクセスを必要としないローカルリソース
プロキシ経由では動作しないサービス
バイパスリストの形式
バイパスリストは、カンマ区切りで指定します。
完全一致のホスト名:
localhost,internal-serverIPアドレス:
127.0.0.1,192.168.1.100ドメインサフィックス:
.internal.com,.local(すべてのサブドメインに一致)
例
基本的なバイパスリスト
ドメインサフィックスを含める場合
Docker内部サービスを除外する場合
検証
1. 構成の確認
プロキシ設定を適用してゲートウェイを起動した後、ログを確認して設定が反映されていることを確認します。
2. プロキシ接続のテスト
ゲートウェイを起動する前に、プロキシへアクセスできることを確認します。
Linux/macOS
Windows (PowerShell)
プロキシが認証を要求する場合
最終更新

