Raycast拡張機能

Keeperボルトへの高速でシームレスなアクセス

概要

Keeper ボルトにmacOSデスクトップから直接アクセスできる、包括的なRaycast拡張機能です。ワークフローを中断することなく、レコードの管理、安全な認証情報の生成、ボルト内レコードへのアクセスを行えます。

機能

  • レコード管理: クリーンで検索やフィルターが可能なインターフェースでKeeperボルトを閲覧し、さまざまな操作を実行できます。

  • パスワード生成: カスタム設定またはデフォルト設定で安全なパスワードを即座に生成し、クリップボードに自動コピーされます。

  • パスフレーズ生成: 24語のパスフレーズを生成し、クリップボードに自動コピーされます。


要件

  • KeeperコマンダーCLI: システムにインストールされ、認証が完了している必要があります。

  • Keeper Securityアカウント: ボルトにアクセス可能な有効なサブスクリプション (個人、法人、MSP) が必要です。


クイックセットアップ

1. Keeper Security拡張機能をインストール

Keeper Security拡張機能は、こちら (Raycastのウェブサイト) から直接インストールできます。

または、Raycastの設定から次の手順でインストールできます。

[Settings] > [Extensions] > [+] をクリック > [Install from Store] を選択し、「Keeper Security」を検索してインストールします。

2. KeeperコマンダーCLIをインストール

Keeperコマンダーインストール手順に従い、ご利用のオペレーティングシステム向けのバイナリをダウンロードしてインストールします。

macOSの場合は以下の2つの方法があります。

3. KeeperコマンダーCLIで認証

  1. ターミナルアプリを開きます。

  2. 次のコマンドを実行します。

    keeper shell
  3. まだログインしていない場合は、次を入力します。

    login [email protected]

    その後、Keeperの認証情報の入力を求められます。

ログイン後は、永続ログインモードを有効にすることを推奨します。

this-device register
this-device persistent-login on
this-device timeout 43200

生体認証ログインを含む、いくつかの他の認証方法も利用できます。詳しくは、こちらのページをご参照ください。

4. Keeperコマンダーサービスモードを起動

ゼロ知識アーキテクチャを維持し、Raycast連携機能をすべて利用するには、KeeperコマンダーサービスをローカルマシンまたはHTTPS接続でアクセス可能なサーバー上で実行する必要があります。シンプルに設定する場合、Raycast連携に対応したKeeperコマンダーの実行コマンドは次のようになります。

service-create -p 9007 -q n -c "generate,get,list,this-device,sync-down,share,totp,server"

これにより以下のような出力が生成されます。

Generated API key: XXXXXXXXXXXXXX
...
Commander Service starting on http://localhost:9007/api/v1/
...
...

上記から以下の2つの情報を保存しておきます。

  • API URL: http://localhost:9007 (例)

  • APIキー: abcdefghi123456== (例)

接続を維持するため、コマンダーCLIを実行したままにしておきます。

5. 拡張機能で認証を行う

  1. 設定済みのホットキーでRaycastを開きます。

  2. 「Keeper Security」と検索し、拡張機能から任意の Keeper Security コマンドを実行します。

  3. 認証されていない場合は、API URLとAPIキーの入力を求められます。

注意: API URLの末尾にある /api/v1 は削除し、以下のような形式にします。

セットアップはこれで完了です。


使い方

設定済みのホットキーでRaycastを開き、以下のコマンドを実行します。

My Vault コマンド

目的: ボルト内のすべてのレコードを表示・操作します。

利用可能な操作:

  • Show Details – レコードの詳細情報を表示

  • Open in Browser – ブラウザーでウェブボルトを開く

  • Copy Login – レコードに含まれるユーザー名またはメールアドレスをクリップボードにコピー

  • Copy Password – レコードのパスワードをクリップボードにコピー

  • One-Time Share Record – レコードの7日間有効な共有リンクを生成

  • Copy Two Factor Code – レコードに含まれるTOTPコードをクリップボードにコピー

  • Sync Records – クラウドから最新のボルトレコードを取得

Generate Password コマンド

目的: カスタム設定でランダムなパスワードを生成し、自動的にクリップボードにコピーします。

Generate Password (Quick) コマンド

目的: デフォルト設定でランダムなパスワードを即座に生成し、自動的にクリップボードにコピーします。

Generate Passphrase コマンド

目的: ランダムな24語のパスフレーズを生成し、自動的にクリップボードにコピーします。


サービスモードの再起動

Raycast拡張機能がKeeperと通信するには、コマンダーのサービスモードが実行中である必要があります。ターミナルアプリを閉じた場合でも、次の1行のコマンドで簡単に再起動できます。

keeper service-start

上記のクイックセットアップ手順に従った場合、このコマンドを実行するだけでKeeperに自動的にログインし、ターミナル内でサービスが起動します。


詳細情報

このドキュメントでは、KeeperコマンダーをRaycastと連携させる基本的な使用例を紹介しました。さらに高度な機能も利用できます。詳しくは、以下のドキュメントを参照してください。


サポート

サポート依頼、不具合報告、または機能リクエストについては、[email protected] までご連絡ください。

最終更新