KeeperFill for Firefox
Firefox用KeeperFillのインストールと使用法
概要
KeeperFillは、Keeperの便利な自動入力ブラウザ拡張機能です。KeeperFillを使用すると、ログイン情報、パスワード、パスキーが簡単に自動入力され、新しい記録を作成してKeeperボルトに保存できます。
インストールとセットアップ
最新版をダウンロードするには、以下のリンクにアクセスし、[Firefoxに追加]をクリックします。指示が表示されるとボックスにチェックを入れます。
(1) インストールが終わると、ブラウザの右上にKeeperアイコンが表示されます。
(2) ブラウザ内蔵のパスワード保存機能は無効にします。
ブラウザの右上隅にあるメニューアイコン(3本の横線)をクリックし、[設定] > [プライバシーとセキュリティ]を選択します。
「ログインとパスワード」の下の、「ウェブサイトのログイン情報とパスワードを保存する」チェックボックスをOFFにします。
(3) 最新版への自動アップデートと、プライベートウィンドウでの実行を有効にするために、Keeper 拡張機能メニューからこれらの設定を両方を有効にします。ブラウザの右上隅にある Keeper拡張機能アイコンを右クリックし、[拡張機能] を選択します。
現在、Firefoxのプライベートブラウジングは、ウェブボルトからログインした場合にのみ動作します。 ブラウザ拡張機能からの直接ログインではKeeperにログインできません。
ログイン
メールアドレスとマスター パスワードを使用してKeeperFillにログインできます。法人で使用するユーザーの場合は、法人SSOログインを使用するように設定されている場合があります。
FirefoxでKeeperウェブボルトにログインまたはログアウトすると、KeeperFillにも自動的にログインまたはログアウトされ、その逆も同様となります。
SSOでログインする場合は[法人SSOログイン]をクリックします。
[法人ドメイン]を選択して、Keeper管理者が指定した法人ドメインを入力するかマスターパスワードを入力します。
デバイス承認については、こちらをクリックしてください。
ログイン状態を維持
デフォルトでは、ブラウザが閉じるかコンピュータを再起動すると、Keeperからログアウトします。 Keeper の「ログイン状態を維持」機能を使用すると、設定した期間ログインした状態にできます。
ログイン状態を維持を有効にするには、[設定] > [セキュリティ]をクリックし、[セッション間でログイン状態を維持する] をオンに切り替えます。
非アクティブ状態が一定時間続いた後自動的にKeeperからログアウトするよう、「非アクティブログアウトタイマー」も設定することを推奨します。このタイマーはご希望の期間に設定でき、ブラウザを閉じてもカウントダウンは続きます。
「ログイン状態を維持」機能は、Keeperウェブボルトおよびデスクトップアプリとも互換性があり、アカウントのセキュリティ設定からご利用になれます(詳細についてはこちらをご参照ください)。
ボルトの検索
検索バーに検索ワードを入力すれば、Keeperボルトに保存されたウェブサイトのログイン情報やその他の情報を何でも検索できます。検索機能では大文字と小文字を区別せず、ボルト内のすべての記録を照合します。
パスワードの自動入力
KeeperFillを使用すると、パスワードを自動入力したり作成した新しいログイン情報をボルトに保存したりできます。
KeeperFillを使用してウェブサイトに初めてログインする場合は、ログイン情報を自動入力するかどうかを尋ねられます。
Keeperが特定のウェブサイトのログイン情報を識別して自動入力するためには、そのウェブサイトのURLを含んだ 記録がすでに作成されている必要があります。[はい] をクリックすると、ログイン情報が自動入力され、ログインします。
可能な場合、Keeperがログイン情報を自動入力しますが、ログイン情報の入力を開始したい場合は、KeeperFillツールバーまたは入力ウィンドウのどちらかから行えます。KeeperFillツールバーから一致する記録を選択し、入力アイコンをクリックします。
あるいは、入力ウィンドウからウェブサイトのログインフィールドに表示されるKeeperアイコンをクリックし、[記録の入力]をクリックします。
キーボードショートカット
マウスでクリックする代わりにキーボードのショートカットを使用してパスワードを自動入力したい場合は、以下の手順に従います。
ログインしたいウェブサイトに移動します。
Mac OSの場合はcommand+shift+k、Windowsの場合はalt+kを押します。
用意されたフィールドで検索ワードの入力を開始します。
キーボードの上矢印と下矢印を使用して、探している記録を見つけてハイライトします。
enterキーを押して入力し、ウェブサイトにログインします。
一致する記録
ウェブサイトにログインする際、KeeperFillが一致する記録を表示します。照合は、記録のウェブサイトアドレスフィールドとカスタムフィールドから行われます。
一致する記録のリストは、Keeperの記録に格納されたURLから判断されます。リストが生成されると、論理的な一連の手順から、候補リストのソート順序、デフォルトのとしてどの記録を選択するかが決定されます。
アクセスしているページがサブドメイン(xyz.google.comなど)を利用している場合は、まずそのサブドメインをチェックして、ボルトの記録内で最も一致しているものを探します。最も一致している記録については、最後に使用した日時に基づいて並べ替えられます。
サブドメインをチェックした後、「パス」情報(xzy.google.com/some/pathなど)を調べて、記録内に保存されたパスと比較します。最も一致している記録については、この場合も最後に使用した日時に基づいて並べ替えられます。
メールアドレスのフィールドが事前に入力されているなど、画面にメールアドレスが入力されている状態の場合、Keeperはサブドメインおよびパスを基準に判断して、このメールアドレスフィールドを含む記録を前もって選択します。
一致する記録がうまく照合されるようにするには、記録の「ウェブサイトアドレス」フィールドを、可能な限り対象のウェブサイトのドメインとパスに一致させるようにします。
記録の新規作成
まだボルトに保存されていないウェブサイトにログインするか、そこで新しいアカウントを作成する場合、KeeperFillが新しい記録の作成を支援します。 最初に、ログインフィールドに使用できる認識済みメールアドレスのリストが表示されます。または、[ログインの追加]をクリックして新しいメールアドレスを入力することもできます。
次に、パスワードフィールドで、Keeperが強力でランダムなパスワードを即座に生成します。[入力して保存]をクリックしてパスワードを採用し、新しい記録を作成します。
あるいは、すでにパスワードをお持ちの場合は、パスワードを入力し、[はい]をクリックして入力した情報で新しい記録を作成します。
新しく作成された記録の詳細を確認し、必要に応じて変更を加え、完了すると[OK]をクリックし、[保存]をクリックします。
すでに一致するログイン情報があるサイトに新しいレコードを作成するには、入力ウィンドウのメニュー アイコンをクリックし、[新規作成] をクリックします。
このワークフローは、KeeperFillの[設定] > [作成するプロンプト]から管理できます。
パスキー
パスキーは、パスワードや 2つ目の要素を入力せずにアカウントやアプリにログインできるようにする暗号キーです。
Keeperボルトにパスキーを保存すると、さまざまなブラウザやOS間でパスキーを使用できるようになります。また、ボルト内の他の記録と同様に、他のユーザーと共有することもできます。
パスキーは、パスキー対応のウェブサイトおよびアプリケーションでのみ機能します。パスキー対応ウェブサイトは現時点ではあまり多くありませんが、今後増加が見込まれています。
パスキーの作成
ウェブサイトのパスキーを作成して保存するには、通常、ウェブサイトの[セキュリティ]または[アカウント設定]にアクセスする必要があります。以下の例では、Best Buyのウェブサイトを使用しています。
[パスキーの作成]を選択すると、Keeperが検知するので[パスキーの追加]をクリックして、新しいパスキーを作成してボルトに保存します。
パスキーでのログイン
次回、パスキー ログインに対応したウェブサイトにアクセスする際には、ウェブサイト上で[パスキーでサインイン]などのボタンを見つけてから、KeeperFillで[パスキーを使用]をクリックしてログインします。
パスキーの詳細については、こちらをご参照ください。
パスワードの作成
ログインごとに長いランダムなパスワードが生成され、これにより個人情報が保護され、データ侵害のリスクが低減します。KeeperFillツールバー内で[パスワードを生成]をクリックします。
スライダーとチェックボックスを使用して、文字の長さや文字の種類を調整します。[パスワードを保存]をクリックして、そのウェブサイトに一致する記録がある場合はそれを更新するか、新しく生成されたパスワードを使用してそのウェブサイト用に新しい記録を作成します。または、[パスワードのコピー]をクリックして、パスワードをデバイスのクリップボードにコピーします。
これにより、ウェブサイトの既存のログインパスワードが自動的に変更されるわけではありません。対応するウェブサイトの「パスワードの変更」フォームにアクセスして、新しいパスワードに一致するように古いパスワードを更新する必要があります。KeeperFillでパスワードを簡単に変更する方法については、こちらをご参照ください。
パスワード生成ツールの使用履歴
「生成履歴」では、以前に生成されたパスワードおよび関連情報を参照できます。生成されたパスワードは、ブラウザ拡張機能へのログイン時にしか暗号化も復号化もされません。
パスワードの右側のボタンから、パスワードを表示したりコピーしたりできます。パスワード生成履歴は、[履歴をクリア]をクリックすることでいつでも消去できます。
パスワードの変更
KeeperFillを使用すると、パスワードの変更が簡単になります。ウェブサイトの「パスワード変更」ページを開くと、Keeperからパスワード変更の補助が必要かを尋ねるプロンプトが表示されます。[はい]をクリックするとウィザードが表示され、そこでパスワードを変更し、同時にボルト内の記録を更新するための簡単な手順が表示されます。これらの手順で、以下の操作についてのプロンプトが表示されます。
現在のパスワードの自動入力
新しいパスワードの自動生成と自動入力
変更の確定と新しいパスワードのボルトへの保存
カスタムフィールドの自動入力
ログインフォームにカスタムフィールドの内容を自動的に入力することもできます。Keeperウェブボルトで、記録内カスタムフィールドを作成し、カスタムフィールドの種類名(「住所」など)が入力するフィールドの名称に一致しているようにします。
入力ウィンドウを使用してカスタムフィールドの内容を入力することもできます。
アクセシビリティの設定
アクセシビリティ設定を使用すると、ユーザーはタブ移動を制御し、フォームフィールド内のKeeper アイコンに焦点を当てることができます。
[設定] > [アクセシビリティ]を選択してこの設定を無効にすると、キーボードを使用してフォームフィールドをタブ移動するときにKeeperアイコンにフォーカスできなくなります。
複数のウェブサイトドメインの追加
一部のウェブサイトでは、同一のログイン情報およびパスワードを要するドメイン(ウェブサイトアドレス/URL)が複数存在しています。このような場合、完全に別個に記録を作成するのではなく、KeeperFillを使用して1つの記録に複数のウェブサイトドメインを格納できます。そのため、どのドメインからログインしようと、KeeperFillはそのドメインをエイリアスと認識し、格納された同じ認証情報を使用してログインできるようにします。
Keeperウェブボルトまたはデスクトップボルトから、鉛筆アイコンをクリックして記録を編集します。
[カスタムフィールド]をクリックして、URLを選択します。
カスタムフィールドに、ウェブサイトの代替ドメイン名を入力します。必要な数だけURLフィールドを記録に追加します。
同一サブドメイン
「同一サブドメイン」設定により、KeeperFillは記録のサブドメイン (存在する場合) をそのドメインと区別できるようになります。そうすることで、ログインページのサブドメインに一致する記録のみが KeeperFillの「一致する記録」に表示されます。
例 :subdomain1.company.comなどのサブドメインとドメインで構成されるウェブサイトアドレスを含む記録と、company.comというドメインのみのウェブサイトアドレスを含む記録がある場合、subdomain1.company.comにログインしようとする際に一致する記録として表示されるのは、subdomain1.company.comのみとなります。
この機能を有効にするには、[設定] > [同一サブドメイン]の順にクリックし、この設定をONにします。
二要素認証コード(TOTP)
二要素認証コードが格納されている記録は、入力ウィンドウの入力ボタンをクリックするだけでTOTPフィールドを含むログインフォームに入力できます。
ボルトに二要素認証コードを格納すると、以下のようなメリットがあります。
Keeperの二要素認証コードは、SMS通知を使用するよりも安全です。
Keeperに保存された二要素認証コードは、強力なゼロ知識暗号化によって保護されます。
ウェブサイトへのログイン中にすばやく自動入力できるため、時間がかからず、手間が減ります。
Keeperの記録は安全にバックアップされるため、デバイスを紛失してもすべてのコードをリセットする必要はありません。
Keeperの記録は共有可能です。同じ認証情報でログインする必要があるユーザーが複数いても、コードを格納した唯一のデバイスの所有者を探し出す必要はありません。
右クリックのコンテキストメニューから二要素認証コードを入力する方法については、こちらをご参照ください。
クレジットカードと住所
入力ウィンドウから、ボルトに保存されているクレジットカードと住所の情報を表示して入力できます。
右クリックコンテキストメニュー
KeeperFillはブラウザの右クリックメニューにも対応していますので、ログインフィールドを右クリックするとコンテキストメニューが表示されます。Keeperを選択し、ログイン情報、二要素認証コード、クレジットカード、住所などを入力して、記録を作成したり編集したりできます。
注: セキュリティ上の理由から、候補リストには開いているウェブサイトにドメイン名が一致した記録のみが表示されます。
FirefoxおよびU2Fセキュリティキー
FIDO U2Fのサポートは、Firefox Quantumのリリースで追加されましたが、この機能はデフォルトではOFFになっています。Firefox QuantumでU2Fサポートを有効にするには、以下の手順に従います。
Firefoxのアドレスバーにabout:configと入力して、Enterを押します。
u2fを検索します。
security.webauth.u2fをダブルクリックして、U2Fを有効にします。
サポートされているキーは以下の通りです。
各FIDO U2Fの実装は、公式仕様と異なる場合があります。FIDO U2Fがサポートされているウェブサイトの中には、Firefoxの実装の不備に対応しているサイトもあれば、対応していないウェブサイトもあります。状況によっては、サービス固有の実装により、Firefox Quantumで一部のサービスが動作しない場合もあります。
アンインストール
FirefoxからKeeperFillをアンインストールしても、Keeperのクラウドセキュリティボルトに保存されたデータには影響しません。
ブラウザの右上隅にあるKeeperアイコンを右クリックします。
[拡張機能を削除]をクリックします。
[削除]をクリックします。
サポートが必要な場合は、Keeperサポートチームまでお問い合わせください。
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