Androidで自動入力とパスキーをセットアップ

Android端末でKeeperFillをセットアップ

Keeperアプリは、Google PlayストアまたはKeeperのダウンロードページからご利用いただけます。KeeperFillを使用すると、アプリやウェブブラウザにパスワードやパスキーを作成したり自動入力したりできます。

Android KeeperFillの概要

互換性

KeeperFillはAndroid 9以降のバージョンで利用可能です。セキュリティの最適化のために、最新バージョンのAndroidをご使用ください。

完全な自動入力に対応したモバイル用ブラウザ

セットアップ

  1. KeeperFillを有効にするには、Keeperの [設定] メニューに移動し、KeeperFillをONにします。[セットアップ] > [「設定」を開く] をタップします。

設定
KeeperFillを有効化
セットアップ
  1. 端末の設定メニューにリダイレクトされます。自動入力の優先サービスにKeeperを選択します。

自動入力サービスにKeeperを選択
  1. その後、以下の設定を有効にする手順が案内されます。

    • Keeperを自動入力サービスとして選択する。

    • Chromeがデフォルトブラウザに設定されている場合、「別のサービスで自動入力」を選択してKeeperFillを有効にし、Chromeを再起動する。

  2. すべての設定が完了したら、[完了] をタップします。KeeperFillの利用を開始する準備が整いました。

なお、Androidには追加の自動入力サービスという機能もあり、これはGoogle Credential Managerを通じて別の形式の自動入力ポップアップを表示する仕組みです。ただし、こちらでKeeperを有効にするとキーボード上部に自動入力候補が表示されなくなります。安定してスムーズな入力体験を得るには、この設定でのKeeperの有効化は推奨されません。

アプリケーションとウェブブラウザでの自動入力

アプリケーションやウェブサイトのログイン画面で、キーボードの上に表示される [Keeperへサインイン] をタップし、Keeperにログインします。

Keeperへサインイン

Keeperがそのアプリケーションやウェブサイトに一致するレコードの候補を特定すると、ログイン情報が表示されます。Keeperアイコンの横にある [ログイン] をタップすると、ログイン情報が自動入力されてログインできます。

一部のアプリやサイトで複数のログイン画面が存在する場合は、各画面でログインをタップします。

一致するレコードを選択
ログイン情報の自動入力

レコードの検索と作成

ボルト内のレコードを検索したり、新しいレコードを作成したい場合は、キーボード上部の [検索と追加] ボタンをタップします。

[新規レコードを作成] をタップし、レコードの詳細を入力して [入力 & 保存] を選択すると、レコードがボルトに保存され、作成したログイン情報がアプリケーションやウェブサイトに自動入力されます。

検索と追加
新規レコードを作成
レコードの情報を入力して自動入力

既存のレコードを検索する場合は、レコードリストでレコードを選択し [入力] をタップすると、アプリケーションやウェブサイトにログイン情報が自動入力されます。

レコードを選択して入力
ログイン情報の自動入力

パスキーを使用してログイン

Keeperでは、対応ウェブサイトやアプリケーションでFIDO2パスキーがサポートされています。KeeperFillを活用することでパスワードなしで簡単に認証でき、セキュリティと操作性が向上します。

お使いのデバイスでKeeperをパスキーログインに使用するように設定するには、デバイスの設定画面に移動し、「パスワード、パスキー、アカウント」に関するページを選択して、Keeperに設定します。

パスキーを作成
パスキーでログイン
  • パスキーは、パスキーに対応したウェブサイトやアプリケーションでご利用になれます。

  • ウェブサイトやアプリケーションで [パスキーの作成] をタップすると、Keeperがパスキー作成リクエストを傍受し、パスキーを作成してボルトに保存するように案内します。

  • パスキーが保存されているウェブサイトやアプリケーションに戻ると、パスキーでのサインインを促すメッセージが表示されたり、パスキーでのサインインを選択できるようになります。後の処理はKeeperにお任せください。

トラブルシューティング

Androidでよくある自動入力の問題とその対処法については、以下をご参照ください。

パスワードがまったく表示されない場合

対処法1. Keeperが「パスワード、パスキー、自動入力の優先サービス」として選択されていることを確認してください。セットアップ手順はこちらのセクションをご参照ください。

対処法2. Keeperの設定メニューで、KeeperFillを一度無効にしてから再度有効にしてください。

一部のアプリやウェブサイト (特に一部の銀行アプリ、ストリーミングサービス、複雑なログイン画面など) は、特殊なコードを使用しているため、自動入力がうまく動作しない場合があります。すべてのプラットフォームで検出精度の向上に努めていますが、特定のサイトでは手動での入力が必要になることがあります。

アプリやウェブサイトを開いてもKeeperがすぐに表示されない場合

対処法1. ユーザー名またはパスワードの入力欄をタップすると、Keeperの自動入力候補がキーボードの上に表示されます。

対処法2. アプリやウェブサイトを一度閉じて、再度開いてからお試しください。ページが更新されることで、正常に動作する場合があります。

対処法3. お使いのキーボードアプリがGoogle Playストアで最新バージョンに更新されていることを確認してください。別のキーボードアプリがインストールされている場合は一時的に切り替えてみてください。キーボードが原因であるかどうかを確認できます。

対処法4. 最新のChromeブラウザをご利用の場合は、入力欄を長押しして「自動入力」を選択することでも、自動入力候補がキーボード上に表示されます。

間違った入力欄に自動入力してしまう場合

Googleのコーディング標準に準拠していないアプリやウェブサイトでは、自動入力サービスが正しく動作せず、誤ったフィールドに入力されることがあります。

対処法1. このような状況が発生した場合は、該当のアプリやウェブサイトの情報を添えて、Keeperサポートチームまでご連絡ください。調査のうえ、改善や代替方法をご案内します。

対処法2. Keeperアプリを開き、該当のログイン情報を手動でコピー&ペーストして、アプリやウェブサイトに直接入力してください。

パスキーがKeeperに表示されない場合

対処法 デバイスの [設定] > 「パスワード、パスキーとアカウント」 に関するページに移動し、Keeperがパスキーのプロバイダーとして選択されていることを確認してください。Android OSのアップデート後には、Keeperを再選択する必要がある場合があります。

なお、パスキーはAndroid 14以降で利用可能であり、対応しているウェブサイトやアプリでのみ動作します。

Samsungデバイスでコピーした内容が自動で消去されない場合

対処法 Keeperにはクリップボードに残っている情報を自動で消去する機能がありますが、Samsungデバイスではシステムの仕様によりこれが上書きされる場合があります。クリップボードを手動で消去するには、使用しているキーボード (Gboard、Samsungキーボードなど) の上部にあるクリップボードアイコンをタップし、「すべて削除」などのオプションを選択してください。

クリップボードアイコン
クリップボードの情報を削除

自動入力に関するその他の不具合が発生する原因

Androidは、メーカー、OSのバージョン、キーボード、更新状況などが多様であるため、デバイスやアプリによって自動入力の動作に一貫性がない場合があります。

  • システムアップデート: 大規模なAndroidアップデートの後、一時的に自動入力機能に影響が出ることがあります。これは、パスワードマネージャー側がアップデートに対応するまで発生する可能性があります。

  • アプリやウェブサイトの設計: ログインフィールドがAndroidの標準に従ってコーディングされていない場合、どの自動入力サービスでも正しく認識できないことがあります。

  • ブラウザの動作: 一部のブラウザは内蔵のパスワードマネージャーを優先したり、最新のアップデートへの対応が遅れていたりするため、自動入力に不具合が出ることがあります。ChromeまたはChromiumベースのブラウザのご利用を推奨します。

既知の問題

2025年10月以降、Androidデバイスでの自動入力に関する不具合が報告されています。GoogleのChromeアップデート (バージョン141以降) により、多くのアプリで不具合は解決されていますが、一部の環境ではまだ不安定な挙動が残る場合があります。問題が解決しない場合は、以下の手順をお試しください。

Chromeブラウザを更新する

まず、Google Playストアにアクセスして、Chromeブラウザを最新バージョンに更新してください。 これはGoogle公式の解決方法であり、報告されている多くの不具合を解消します。

Chromeのフラグを有効化する

Chromeが最新 (バージョン141以降) であることを確認したら、以下の手順でフラグを有効にしてください。

  1. Chromeのアドレスバーに以下を入力します。 chrome://flags

  2. 以下のフラグを検索します。 autofill-update-context-for-web-contents

  3. 設定を有効に変更し、ブラウザを再起動します。

サポートチームがお手伝いします

解決できない不具合がある場合は、Keeperチームが直接Googleに報告しています。上記の手順をお試しいただいても問題が解消しない場合は、お気軽にサポートチームまでご連絡ください。状況の詳細をお知らせいただければ、より迅速かつ的確に対応させていただきます。

Keeperは常に自動入力の検出や互換性の改善に努めています。新たな課題に対応するため、Keeperアプリは定期的にアップデートをリリースしています。

最終更新

役に立ちましたか?