アプリ用KeeperFill
このガイドでは、Mac OSおよびWindows OSでKeeper Desktopアプリの機能を拡張するために使用する便利なツールである、アプリ用KeeperFillの主な特徴について説明します。
アプリ用KeeperFillは、MacおよびPC用のKeeper Desktopアプリケーションに内蔵された便利なツールで、コンピュータのシステムトレイ/メニューバーに配置され、手軽なホットキーを使用してボルトにすばやく簡単にアクセスできます。
アプリ用KeeperFillには以下のような特徴があります。
- ボルトへの高速アクセス
- ネイティブアプリケーションやブラウザへのホットキー入力
- 「マクロ」のような複数のステップで入力できるキー操作のカスタマイズ
- アプリケーションタイトルに基づく記録の自動選択
- OCRを使用した高度な記録照合
記録を検索し、ボルト内のどのような情報でも数回クリックするだけでアクセスできます。さらにホットキーを使用して、ログイン、パスワード、およびその他の連続キー操作をアプリケーションに入力できます。\
アプリ用KeeperFillの概要
最新バージョンのKeeper Desktopアプリをダウンロードすると、 アプリ用KeeperFill をMacOSデバイスでもWindowsデバイスでも存分に活用できます。Keeper Desktopアプリにログインすると、同時にアプリ用KeeperFillにもログインすることになります(逆も同様) 。Keeper Desktopアプリを閉じることはできますが、実行状態は維持されるため、コンピュータのメニューバー(MacOS)やシステムトレイ(Windows)からおなじみのKeeperアイコンを使用してアクセスできます。

MacOS

Windows
アプリ用KeeperFillは、メニューバー/システムトレイのKeeperアイコンをクリックするか、またはホットキー:
Ctrl/Cmd + Shift + K
を使用していつでも起動できます。Keeper Desktopアプリで記録を表示しているときに、
をクリックすると、アプリ用KeeperFillに記録が表示されます。


デスクトップアプリのウィンドウは閉じますが、実行状態は維持され、記録はアプリ用KeeperFillに表示されます。


デバイスのアプリにログインするには、Keeper Desktopアプリからアプリ用KeeperFillに記録を表示(前のセクションを参照)させる方法でも可能ですし、アプリ用KeeperFillから直接ログインすることもできます。
デバイスのメニューバー/システムトレイのKeeperアイコンをクリックして、アプリ用KeeperFillを開きます(必要に応じてマスターパスワードでログインします)。

表示された検索バーで記録を検索するか、または
すべての記録
もしくはお気に入り
で記録を検索し、見つけた記録をクリックして開きます。
ログインしたいアプリケーションを開き、ユーザ名フィールドを1回クリックします。アプリ用KeeperFillで、ログインの上にカーソルを合わせ、
値を入力
をクリックして、ユーザー名をアプリケーションに入力します。ユーザー名を入力するホットキー:
Ctrl/Cmd + Shift + U

次に、開いてあるアプリケーションのパスワードフィールドを1回クリックします。アプリ用KeeperFillで、パスワードの上にカーソルを合わせ、
パスワードを入力
をクリックします。パスワードを入力するホットキー:
Ctrl/Cmd + Shift + P

記録に二要素認証コードが含まれている場合は、ホットキーを使用してその値を入力できます。
二要素認証コードを入力するホットキー:
Ctrl/Cmd + Shift + T
アプリ用KeeperFillは最後にフォーカスした部分(ログインフィールドやパスワードフィールドなど)に入力するので、認証情報を入力する際にはアプリケーションの各フィールドを必ずクリックしてください。
記録にあるウェブサイトをデバイスのデフォルトウェブブラウザですばやく起動するには、記録の上にカーソルを合わせて、
起動
をクリックします
記録にあるウェブサイトは、詳細ビュー表示で
をクリックして起動することもできます。


ホットキーはキーボードショートカットの代わりとなるもので、Keeperの操作をさらに効率化するため、1つの操作を完了するのに必要なマウスクリックの回数が減ります。
アプリ用KeeperFillのホットキー操作の表示およびカスタマイズを行うには、
設定
> KeeperFillホットキー
の順にクリックします.png?alt=media&token=f254161d-925a-4f82-8f73-e740f915e126)
クリックすると、以下の操作をカスタマイズできます。

- KeeperFillの起動
- ユーザー名の入力
- パスワードの入力
- 二要素認証コードの入力
- デスクトップアプリの起動
- ログアウト

アプリ用KeeperFillがデバイスの既存のホットキー操作(スクリーンショット機能など)と干渉しないようにするには、
設定 > デフォルト設定に復元
をクリックして、アプリ用KeeperFillをデフォルト設定に戻します。.png?alt=media&token=6a644b84-7b51-4a52-a9b1-627073985581)
メインメニューからKeeper Desktopアプリにすばやく戻るには
デスクトップアプリ
をクリックします
記録の表示中に
をクリックして、デスクトップアプリに戻ることもできます


デスクトップアプリを起動するホットキー:
Ctrl/Cmd + Shift + D
アプリ用KeeperFillの「入力」機能を正常に動作させるには、コンピュータのプライバシー設定でKeeperパスワードマネージャを有効にする必要があります。
コンピュータのシステム環境設定から、
セキュリティとプライバシー
をクリックします。
ユーザー補助 > プライバシー
の順にクリックし、Keeperパスワードマネージャの隣のチェック ボックスをONにします。
MacOSのユーザー補助設定
注意: Keeper Desktopのバージョン16.4以降でOCRを使用して、ネイティブアプリの自動入力キー操作による入力を実行するには、「スクリーン録画」権限も必要です。
アプリ用KeeperFillは、Microsoftリモートデスクトップを使用している場合など、リモートセッションでパスワードやその他のコンテンツを入力するための優れたソリューションです。 以下は、RDPでアプリ用KeeperFillを使用して、Amazon AWSのリモートウェブサイトにログインする例です。

RDPでアプリ用KeeperFillを使用する
アプリ用KeeperFillは、ほとんどのリモートセッションツールと互換性があります。 文字が正しく中継されるように、キーボードモードの「Unicode」への変更が必要になる場合があります。

Microsoftリモートデスクトップのキーボードモードの設定
Keeperは、キー操作のカスタムセットを使用して、どのようなネイティブアプリケーションのフィールドにでも自動入力できます。
Keeperの「記録タイプ」機能のリリースによって、「ネイティブアプリフィルター」と呼ばれる新しいフィールドタイプが導入されました。
- ネイティブアプリフィルター機能には、タイトルの照合フィールドや記録の照合フィールドなどが含まれます。
- タイトルの照合では、アプリケーションのタイトルやプログラム名をチェックします。
- 記録の照合では、OCRスキャンを使用して画面の内容を確認し、タイトルが一致する場合にのみ一致した記録を選択します。これは、TN 3270クライアントエミュレータなどの従来の端末接続ツールで有効です。
- 「自動入力キー操作」フィールドでは、記録の一部を利用した特殊な連続キー操作やその他のキーボード操作を開始できます。

ネイティブアプリフィルターのカスタムフィールド
以下は、アプリ名「ズーム(zoom)」が一致し、ホットキー「Ctrl+Shift+M」を押すと、「ユーザー名 + + パスワード」が入力されるという簡単な例です。

ネイティブアプリフィルターの例
アプリケーションのタイトルまたはプログラム名フィールドに一致するアプリケーションを起動すると、アプリ用KeeperFillのシステムトレイのアイコンがKeeperのロゴからカギのアイコンに変わります。この時点で、割り当てられたホットキーを押すと、連続キー操作による自動入 力が利用できるようになります。
.png?alt=media&token=c61cc8dd-d817-4f32-8638-c7b46f2021cd)
自動入力キー操作
デフォルトでは、ネイティブアプリフィルターのホットキーは「Ctrl/Cmd + Shift + M」に設定されています。このホットキーを変更するには、設定 > 「KeeperFillホットキー」に移動するだけです。

自動入力キー操作のホットキーを変更
自動入力キー操作は、様々なキー操作の要素で構成できます。対応しているキー操作の表を以下に示します。
キー操作 | 説明 |
---|---|
{USERNAME} | 記録のユーザー名フィールド |
{PASSWORD} | 記録のパスワードフィールド |
{TOTP} | 記録の二要素認証コードフィールド |
{URL} | 記録のウェブサイトURLフィールド |
{FIELD:XXX} | XXX=カスタムフィールド名の値 |
{ENTER} | Enterキー |
{TAB} | Tabキー |
{DELAY:X} | X秒の遅延 |
{UP} | 上矢印キー |
{DOWN} | 下矢印キー |
{LEFT} | 左矢印キー |
{RIGHT} | 右矢印キー |
{TEXT:XXX} | XXX=入力する任意のテキスト |
{SPACE} | 空白文字 |
ネイティブアプリフィルターの追加機能は、同じ Keeperレコードを使用して複数のアプリケーションの資格情報を入力できることです。たとえば、Microsoft Office の場合、Officeスイート内の複数のアプリケーションにログインするために使用する一連の Microsoft資格情報がある可能性があります。記録のネイティブアプリフィルターセクションのアプリケーションタイトルまたはプログラム名フィールドにアプリケーションをカンマで区切ってリストするだけです。
この例では、アプリケーションタイトルまたはプログラム名フィールドに「Microsoft Teams,Excel」と入力することで、Teams と Excel の資格情報を自動的に入力できます。

単一の記録を使用して複数のネイティブアプリの資格情報を入力する
アプリ用KeeperFillの問題のトラブルシューティングに役立つヒントと解決策。
ホットキーによる入力が機能しない場合は、ほとんどの場合、Mac OSのユーザー補助設定を再度有効にする必要があります。 以下の説明に従ってください。
- 1.アプリケーション > ユーティリティにあるターミナルアプリを開きます。
- 2.次の内容をコピーし、改行キーを押します:
sudo tccutil reset Accessibility
- 3.プロンプトが表示されたら、管理者パスワードを入力してコマンドを承認します。
- 4. > 再起動からMacを直ちに再起動します。
- 5.次にKeeperを開いて自動入力 をしようとすると、Keeperにユーザーへの許可を与えるように求めるメッセージが表示されます。
- 6. > システム環境設定 > セキュリティとプライバシー > ユーザー補助の順に開きます。
- 7.アプリケーション一覧のユーザー補助画面にKeeperが表示および選択されていることを確認します。表示されていない場合は、「+」ボタンをクリックしてKeeperアプリケーションを追加します。
- 8.ここで、左側の「スクリーン録画」セクションを選択し、Keeperが表示されていることを確認します。 表示されていない場合は、「+」ボタンをクリックしてKeeperアプリケーションを追加します。
以下にスクリーンショットを掲載します。

ユーザー補助設定

画面収録の設定
Last modified 15d ago