iOSのハードウェアセキュリティキー
OS版KeeperでのFIDO2セキュリティキーのサポート
本ページでは、iOSデバイスでKeeperのハードウェアセキュリティキーを使用する際の重要な互換性情報とトラブルシューティングのヒントをご紹介します。PIN、自動入力、NFCキーのサポートに問題がある場合、互換性のあるiOSバージョンや一般的な問題の解決方法をご覧いただけます。
iOS版Keeperではどのハードウェアキーがサポートされていますか?
Keeperは、あらゆるFIDO®認定セキュリティキーで動作します。ハードウェアキーとの完全な互換性を確保するために、最新バージョンのKeeperをインストールしてください。
FIDOアライアンスの認証済みキーの完全なリストについては、FIDO®認定ショーケースをご覧ください。
サポートされていないキー 現在、PasskeysやiCloudキーなどのソフトウェアキーは、Keeperでのログインや自動入力には対応していません。
ハードウェアキーの互換性に必要なiOSバージョンは何ですか?
お使いのiOSバージョンがハードウェアキーとKeeperに対応しているかを確認するために、以下の表をご参照ください。
iOS 16以前
✅ 対応
❌非対応
iOS 17
✅ 対応
✅ 対応
iOS 18
✅ 対応
✅ 対応
iOS 26以降
✅ 対応
✅ 対応
iOSのハードウェアセキュリティキーにPINは必要ですか?
ハードウェアセキュリティキーのPINの設定はオプションです。キーを設定する際に、PINを設定するかどうかを選択できます。PINの設定手順は、ハードウェアキーの製造元のソフトウェア (Yubico Authenticatorなど) を使用して行われます。
セキュリティキーにPINが設定されると、ログインやパスワードの入力時など、キーを使用するたびにiOSからPINの入力が求められます。
PINのスキップは不可 Keeperウェブボルトとは異なり、iOSではPINの入力をスキップすることはできません。キーを使用するたびにPINを入力する必要があります。
ハードウェアキーのPINを何度も間違って入力するとどうなりますか?
間違ったPINを6回連続で入力すると、ハードウェアキーがロックされます。再度使用するには、キーをリセットする必要があります。
ハードウェアセキュリティキーをリセットするには、ハードウェアキーの製造元のソフトウェア(Yubico Authenticator など) を使用してください。
iOSデバイスでNFCハードウェアキーを使用できますか?
はい、NFC ハードウェアキーはほとんどのiOSデバイスでサポートされています。
iPadはNFCハードウェアキーをサポートしていません。これはOSレベルの制限であり、デバイスにLightningまたはUSB-C経由で差し込む、物理的なハードウェアキーのみが機能します。
NFCハードウェアキーは、iOS上のKeeper拡張機能 (KeeperFill) ではサポートされていません。
この制限を回避するための推奨事項については、こちらをご参照ください。
iPadでハードウェアキーを使用できますか?
はい、iPadでハードウェアセキュリティキーを使用することは可能ですが、注意点として、デバイスに直接接続できるハードウェアキー (LightningまたはUSB-C経由) のみがサポートされています。NFC対応のハードウェアキーは、OSの制限によりiPadでは互換性がありません。つまり、NFC機能のみを持つハードウェアキーは、iPadでは動作しません。
ただし、プラグイン方式とNFCの両方に対応したコンビネーション型ハードウェアキーは、プラグイン方式のみで使用できます。
USB-CキーにはKeeperバージョン16.12.0以上が必要です。
iPadユーザーの方は、ハードウェアキーが適切なコネクタ (LightningまたはUSB-C) に対応していることを確認し、完全な機能を確保するために最新バージョンのKeeperがインストールされていることを確認してください。
既知の問題
YubiKey FIDO PINループ
問題の概要
FIDO CTAP 2.1準拠のセキュリティキー (特にファームウェアバージョン5.7のYubiKey) を使用している一部のユーザーは、Safari 18.1またはiOS/iPadOS 18.1にアップデート後、認証時にFIDO PINを正しく入力しても繰り返し入力を求められる現象が発生する場合があります。この不具合により、認証プロセスを完了できなくなります。
対象デバイスと状況
対応OS: iOS 18.1、iPadOS 18.1、macOS 15.1 (Safari 18.1 使用時)
iOS/iPadOSでの具体的な挙動
物理キー (USB-C / Lightning): キーを接続した状態でFIDO PINを入力後にエラーが表示されることがあります。
NFC認証: セキュリティキーをタップするように促されない場合があります。
ステータスと推奨事項
Appleは、このFIDO PINループの不具合を解決しました。修正はiOS 18.2、iPadOS 18.2、macOS 15.2の一般リリースに含まれています。デバイスを最新のソフトウェアに更新するには、[設定] >[ 一般] > [ソフトウェアアップデート] から操作してください。
トラブルシューティングと回避策
すぐにデバイスをアップデートできない場合や、不具合が解決しない場合は、以下の方法を試してください。
キーの再登録: iOS/iPadOS 18.2にアップデート後も不具合が続く場合は、アカウント設定からセキュリティキーを削除し、再登録することで不具合が解消されることがあります。
一時的な回避策として、別のデバイスやブラウザからKeeperアカウントにログインし、認証設定からハードウェアキーを削除する方法もあります。これにより、iOSデバイスを更新するまでの間、他の2要素認証方法を使用できます。
詳細や最新情報については、Yubicoサポート記事をご参照ください。
長押し自動入力機能とハードウェアセキュリティキー
iOS 18の追加により、Appleは新しい長押しによる自動入力機能を導入しました。この機能により、ユーザーはパスワードマネージャーからアプリやウェブサイトに直接ログイン情報をすばやく入力できます。ただし、認証にハードウェアセキュリティキーを使用する場合、長押し自動入力機能は期待どおりに動作しません。この制限は、認証を完了するためにハードウェアキーとのやり取りを必要とし、自動入力機能のワークフローと互換性がないために発生します。
対象デバイスと状況
iOS/iPadOS 18以降のデバイス: 長押しによる自動入力機能は、ハードウェアセキュリティキーで保護されたアカウントでは機能しません。
推奨事項
この制限を回避するには、次の手順をお勧めします。
「ログイン状態を維持」機能を有効にする
Keeperアプリを開き、「ログイン状態を維持」オプションを有効にします。これにより、長時間の認証状態が維持され、ハードウェアキーで再認証しなくても長押しによる自動入力機能が利用可能になります。
iOSデバイスでKeeperメインアプリにログインした後、長押しによる自動入力機能を使用できるようになります。
最終更新
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