KeeperFill for Chrome & Brave
Chrome用およびBrave用KeeperFillのインストールと使用方法
概要
KeeperFillは、自動入力支援ブラウザ拡張機能です。KeeperFillを使うことで、ログイン情報、パスワード、パスキーが簡単に自動入力され、KeeperFillから作成した新しい記録をKeeperボルトに保存することもできます。
インストールと設定
以下のリンクからChrome用KeeperFillの最新版をダウンロードして、[Chromeに追加]をクリックします。
(1) インストールが完了すると、ブラウザのウィンドウの右上隅に Keeperアイコンが表示されます。Chromeでは、拡張機能をツールバーに常に表示するには、拡張機能をピン留めします。パズルアイコンをクリックし、Keeperパスワードマネージャの横にあるピンアイコンをクリックします。
(2) Keeperはデフォルトですべてのサイトで有効になっていますが、確認するには拡張機能のオプション画面へ移動します。「すべてのサイト」でアクセスを有効にする必要があります。
(3) ブラウザ内蔵のパスワード保存機能を無効にします。
すべての自動入力機能が無効になっていることを確かにします。
ログイン
通常はメールアドレスとマスターパスワードを使用してKeeperFillにログインします。Enterprise版のユーザーの場合、法人SSOログイン認証情報を使用してログインするように指示される場合があります。
Chromeでは、Keeperウェブボルトにログインすると、KeeperFillにも自動的にログインし、ウェブボルトからログアウトするとKeeperFillからもログアウトします。
SSOでログインするユーザーは、[法人SSO ログイン]をクリックします。
[法人ドメイン]を選択し、Keeper管理者が指定した法人ドメインかマスターパスワードを入力します。
デバイス承認については、こちらをご参照ください。
ログイン状態を維持
デフォルトではブラウザを閉じる際とコンピュータを再起動する際にKeeperからログアウトします。Keeperのログイン状態維持機能を使用すると、特定の期間Keeperにログインした状態にできます。
ログイン状態維持機能を有効にするには、[設定] > [セキュリティ]をクリックし、[セッション間でログインを維持する]をONにします。
また、[非アクティブのログアウトタイマー]を設定して非アクティブ状態が一定時間続いた後に自動的にKeeperからログアウトするようにもできます。タイマーは任意の期間に設定でき、カウントダウンはブラウザを閉じた後も続きます。
ログイン状態維持機能は、KeeperウェブボルトおよびKeeper Desktopとも互換性があり、アカウントのセキュリティ設定からもご利用になれます(詳しくはこちらをご参照ください)。
ボルトの検索
KeeperFillツールバーを使用すると、ボルトの記録やその他の機能に簡単にアクセスできます。検索機能では大文字と小文字を区別されず、ツールバーに何か入力するとボルト内のすべての記録が照合されます。
パスワードの自動入力
KeeperFillブラウザ拡張機能を使用すると、パスワードが自動入力されます。また、新しいログイン情報を作成する際にはボルトに保存できます。
KeeperFillを使用してサイトに初めてログインする場合は、ログイン情報を自動入力するかどうかを選択します。
KeeperFillで自動入力するには、そのウェブサイト用の記録がすでに作成済みである必要があります。[はい]をクリックすると、ログイン情報が自動入力されてログインできるようになります。
自動入力が可能な場合は、Keeperがログイン情報を自動入力します。手動でログイン情報を入力したい場合は、KeeperFillツールバーまたは入力ウィンドウから行います。KeeperFillツールバーから一致する記録を選択して、入力アイコンをクリックします。
または、ウェブサイトのログインフィールドに表示されたKeeperアイコンをクリックし、[記録から入力]をクリックします。
キーボードショートカット
マウスのクリックではなくキーボードのショートカットを使用して、パスワードを自動入力したい場合は、以下の手順に従ってください。
ログインしたいウェブサイトに移動します。
拡張機能を有効にするには、command+shift+k(Mac OSの場合)、またはalt+k(Windowsの場合)を押します。
表示されたフィールドで検索ワードの入力し始めます。
キーボードの上矢印と下矢印を使用して、探している記録を見つけて選択します。
enterキーを押してその記録を入力し、ログインします。
拡張機能を有効にするショートカットを変更するには、ブラウザでこのURLにアクセスしてください。
記録の照合について
ウェブサイトにログインする際、そのウェブサイトに一致する記録が一覧表示されます。照合は、記録の「ウェブサイトアドレス」フィールドとカスタムフィールドを使用して行います。
一致する記録のリストは、Keeperの記録に格納されたURLをチェックして決定します。リストが生成されると、論理的な一連のステップを踏んで、候補リストの並び順、デフォルトの選択肢としてどの記録が選択されるかが決定されます。
アクセスしているページがサブドメイン(xyz.google.comなど)を利用している場合は、まずそのサブドメインをチェックし、ボルトの記録内で最もよく一致する値を探します。最もよく一致した記録は、最後に使用された日時を基に並べ替えられます。
サブドメインをチェックした後、「パス」情報(xzy.google.com/some/pathなど)を調べ、Keeperの記録内に保存されているパスと比較します。この場合も最もよく一致した記録は、最後に使用された日時で並べ替えられます。
画面にメールアドレスが入力されている状態(事前に入力されたメールアドレスフィールドなど)の場合、サブドメインおよびパスを基準に判断して、このメールフィールドを含む記録を事前に選択します。
記録をうまく照合するには、Keeperの記録内の「ウェブサイトアドレス」フィールドを、該当のウェブサイトのドメインとパスにできるだけ一致させるようにします。
記録の作成
ボルトにまだ保存されていないウェブサイトにログインする場合、または新規アカウントを作成する場合、KeeperFillが新しい記録の作成をサポートします。
まず、ログインフィールドに入力できる認識済みメールアドレスのリストがまず表示されますので、そこからメールアドレスを選びます。あるいは、[ログインを追加]をクリックして新しいメールアドレスを入力することもできます。
次に、パスワードフィールドで、Keeperが強力でランダムなパスワードを生成します。そこで[入力と保存]をクリックしてパスワードを承諾すると、新しい記録が直ちに作成されます。
あるいは、すでにパスワードが存在する場合はそのパスワードを入力して[はい]をクリックすると、入力したパスワードで新しい記録を作成します。
新しく作成した記録の詳細を確認し、必要に応じて変更を加えてから[OK]をクリックし[保存]をクリックします。
すでに一致するログイン情報のあるウェブサイトで記録を新規作成するには、入力ウィンドウのメニューアイコンをクリックし、[新規作成]をクリックします。
パスキー
パスキーとは、パスワードや二要素認証を使用せずに、アカウントやアプリケーションにログインできるようにする暗号鍵のことです。
パスキーをKeeperボルトに保存すると、どんなブラウザやオペレーティングシステムでもパスキーを使用できるようになります。また、ボルトの他の記録と同様、他のユーザーと共有することもできます。
パスキーは、パスキー対応のウェブサイトとアプリケーションでのみ動作します。現時点では、対応ウェブサイトはごくわずかですが、今後増えていく見込みです。
パスキーの作成
サイトのパスキーを作成して保存するには、通常、ウェブサイトの「セキュリティ」または「アカウント設定」にアクセスします。以下の例では、Best Buyで説明します。
[パスキーの作成]をクリックすると、Keeperがリクエストを傍受し、パスキーをボルトに保存するようご案内します。
パスキーでログイン
次にパスキーでのログインに対応したウェブサイトにアクセスする際は、そのウェブサイトで「パスキーでサインイン」のようなボタンを見つけ、KeeperFillで[パスキーを使用]をクリックしてログインします。
Keeperとパスキーの詳細については、こちらをご参照ください。
パスワードの生成
KeeperFillツールバーで[パスワードの生成]をクリックすると、自動的に長いランダムなパスワードが生成されるため、個人情報を保護し、データ侵害のリスクを低減するのに役立ちます。
スライダーとチェックボックスを使用して、文字の長さと文字の種類を調整します。[パスワードを保存]をクリックすると、そのウェブサイト向けの記録を更新したり新しい記録を作成したりできます。または、[パスワードをコピー]をクリックすると、パスワードがデバイスのクリップボードにコピーされます。
これにより、ウェブサイトの既存のパスワードが自動的に変更されるわけではありません。これまで通り、ウェブサイトからパスワードの変更画面にアクセスして、古いパスワードを新しいパスワードに更新する必要があります。KeeperFillでパスワードを変更する方法については、こちらをご参照ください。
パスワード生成ツールの使用履歴
[ジェネレーター履歴]では、以前に生成されたパスワードとその関連情報を参照できます。生成されたパスワードは、ブラウザ拡張機能へのログイン時にしか暗号化も復号化もされません。
パスワードの右側のボタンから、パスワードを表示したりコピーしたりできます。パスワード生成履歴は、[履歴をクリア] をクリックすることでいつでも消去できます。
パスワードの変更
ウェブサイトの「パスワードの変更」にアクセスすると、Keeperからパスワード変更サポートのメッセージが表示されます。[はい]をクリックすると、以下の手順のウィザードが表示されます。
古いパスワードと現在のパスワードの自動入力
新しいパスワードの自動生成と自動入力
パスワード変更の確定とボルトへの保存
カスタムフィールドの自動入力
カスタムフィールドの情報もログインフォームに自動入力できます。Keeperウェブボルトから、記録内にカスタムフィールドを作成し、カスタムフィールドのラベルが入力したいフィールドの名前に一致しているようにします。
カスタムフィールドの値は、入力ウィンドウからでも入力できます。
アクセシビリティの設定
アクセシビリティ設定を有効にすると、タブ移動の際にフォームフィールド内のKeeperアイコンにもフォーカスできます。
[設定] > [アクセシビリティ]を選択してこの設定を無効にすると、Tabキーなどキーボードを使用してフォームフィールドを移動するときにKeeperアイコンにフォーカスしなくなります。
複数のウェブサイトドメインの追加
一部のウェブサイトでは、複数のドメイン(ウェブサイトアドレス/URL)が使われているにもかかわらず、ログインの際には同一のログイン情報とパスワードが必要となることがあります。このような場合、各ドメイン向けに別々の記録を作成するのではなく、1件の記録に複数のドメインを格納できます。そのため、どのドメインからログインしても、KeeperFillがそのドメインをエイリアスと認識するので、同じ認証情報を使用してログインできるようになります。
KeeperウェブボルトまたはKeeper Desktopから、鉛筆アイコンをクリックして記録を編集します。
[カスタムフィールド]をクリックして、[URL]を選択します。
カスタムフィールドに、ウェブサイトの代替ドメイン名を入力します。必要な数だけURLフィールドを記録に追加します。
サブドメインが一致する記録のみ表示
[サブドメインが一致する記録のみ表示]の設定によって、記録のサブドメインをドメインから区別できます。これにより、ログインページのサブドメインに一致する記録だけがKeeperFillの[一致している記録]に表示されます。
例: subdomain1.company.comなどのサブドメインとドメインで構成されるウェブサイトアドレスを含む記録と、company.comというドメインのみのウェブサイトアドレスを含む記録がある場合、subdomain1.company.comにログインしようとする際に一致する記録として表示されるのは、subdomain1.company.comのみとなります。
この機能を有効にするには、[設定] > [サブドメインが一致する記録のみ表示]の順にクリックしてONにします。
二要素認証コード(TOTP)
記録に二要素認証コードが格納されている場合、入力ウィンドウの入力ボタンをクリックするだけでログインフォームのTOTPフィールドに入力できます。
ボルトに二要素認証コードを格納すると、以下のようなメリットがあります。
Keeperの二要素認証コードは、SMS通知を使用するよりも安全です。
Keeperに保存された二要素認証コードは、ゼロ知識暗号化で保護されます。
ウェブサイトへのログイン中にすばやく自動入力できるため、時間が節約され、手間が減ります。
Keeperの記録は安全にバックアップされるため、デバイスを紛失してもコードをリセットする必要はありません。
Keeperの記録は共有できるため、同じ認証情報でログインする必要があるユーザーが複数いる場合でも、コードが取得できる唯一のデバイスの所有者を探し出す必要はありません。
右クリックコンテキストメニューを使用した二要素認証コードの入力の詳細については、こちらをご参照ください。
クレジットカードと住所
入力ウィンドウから、ボルトに保存されているクレジットカードと住所を確認して入力できます。
右クリックによるコンテキストメニュー
KeeperFillは、ブラウザの右クリックメニューでも操作できます。ログインフィールドを右クリックすると、コンテキストメニューが表示されます。そこから[Keeper]を選択し、ログイン情報、二要素認証コード、クレジットカード、住所を入力して、記録を作成したり編集したりできます。
セキュリティ上の理由から、アクセスしているウェブサイトのドメイン名に一致する記録のみが入力オプションのメニューに表示されます。
アンインストール
Keeperパスワードマネージャをアンインストールすると、ローカルデバイス上のKeeperのデータが削除されますが、Keeperのクラウドセキュリティボルトに保存されたデータは削除されません。
ブラウザの右上隅にあるKeeperFillアイコンを右クリックします。
[Chromeから削除]を選択します。
[削除]をクリックします。
さらにサポートが必要でしたら、こちらからKeeperサポートチームにお問い合わせください。
Last updated