共有

Keeperの強力な記録共有機能により、家族、友人、同僚などと、すべてのデバイスで記録やフォルダを簡単かつ安全に共有できます。

概要

家族と機密文書を共有する必要があるかもしれません。あるいは、Wi-Fiパスワードを友人と共有する必要があるかもしれません。共有は、パスワードマネージャの最も一般的な使用例の1つです。Keeperは、様々なアクセス権限を備えた使いやすい各種共有ソリューションを提供し、すべての共有ニーズに対応します。

共有の種類

  • 記録の共有 - 1つの記録を別のKeeperユーザーと簡単に共有し、様々な権限タイプから選択してアクセスを制御できます(編集可、共有可、編集可と共有可、読み取り専用、所有権の移管)。
  • フォルダの共有 - 別のKeeperユーザーとフォルダを共有することで、一度に複数の記録を共有できます。フォルダ内の記録とユーザーを管理する権限を設定します。
  • ファイルの共有 - 記録またはフォルダの共有により、他のKeeperユーザーとファイルを安全に共有できます。
  • ワンタイム共有 - Keeperアカウントを持っていなくても、時間制限付きで誰とでも安全に記録を共有できます。

記録を共有

記録を共有するには、オプション > 共有の順にクリックします。
記録オプション > 共有
「ユーザーを追加する」タブで、メールアドレスフィールド内をクリックし、記録を共有したいKeeperユーザーのメールアドレスを入力します。
ドロップダウン矢印をクリックしてユーザーへの許可レベル(編集可、共有可、編集可と共有可、読み取り専用、所有権の移管)を設定し、追加をクリックします。
「ユーザーへの許可」の詳細は、続きをご確認ください。
ユーザー検索バー
このユーザーと初めて共有する場合は、まず「共有関係」を確立する必要があります。そのユーザーは、Keeperにログインして共有要求を承諾または拒否するように求めるメールを受信します。共有関係を確立すると、そのユーザーがメールのドロップダウンリストに表示されます。
同じテナント内のBusinessユーザーとEnterpriseユーザーはすでに共有関係を確立しているため、新たな認証は必要ありません。
招待プロンプトを送信
Keeperの共有要求メール
記録を共有するユーザーの一覧が、記録の共有画面に表示されるようになります。ユーザーのメールアドレスの隣のドロップダウン矢印をクリックすれば、いつでもユーザーへの許可を変更できます。
ユーザーへの許可のドロップダウン
ユーザーへの許可のメニュー

ユーザーへの許可

ユーザーへの許可は、共有する記録に対して、ユーザーの持つアクセス権限を制御するように設計されています。
ユーザーへの許可名
ユーザーへの許可レベル
編集可
ユーザーはこの記録を編集できます
共有可
ユーザーはこの記録を共有できます
編集と共有が可能
ユーザーはこの記録を編集および共有できます
閲覧のみ
ユーザーはこの記録の表示のみ可能です
所有者転移
ユーザーはこの記録の所有権を取得し、ユーザーへの許可を制御します

フォルダを共有

共有フォルダを使用すると、複数の記録を同時に共有でき、必要に応じて新しい記録をフォルダに追加できます。

共有フォルダの作成

共有フォルダを作成するには、新規作成 > 共有フォルダの順にクリックします。
新規作成 > 共有フォルダ
ドロップダウンメニューを使用してフォルダをネストしたい場所を選択し、フォルダ名を入力して作成をクリックします。
新規共有フォルダ作成
"ユーザーと記録の許可 "については、本ガイドの後続セクションで説明します。

共有フォルダへの記録の追加

ドラッグアンドドロップするだけで、フォルダに記録を追加することもできますし、編集をクリックし、記録の検索バーを使用して記録を追加することもできます。
ドラッグアンドドロップによるフォルダへの記録の追加
記録の検索バーを使用したフォルダへの記録の追加
記録名の隣のドロップダウン矢印をクリックして、記録のユーザーへの許可を設定します。
「ユーザーへの許可」の詳細は、続きをご確認ください。
ユーザーへの許可のドロップダウン
ユーザーへの許可のメニュー

記録への許可

記録の許可は、フォルダ内の個々の記録に対するフォルダメンバー(ユーザー)による操作を管理するために使用します。これらのユーザーへの許可には、記録タブからアクセスでき、記録名の隣のドロップダウンをクリックします。
ユーザーへの許可
説明
編集可
フォルダのユーザーはこの記録を編集できます
共有可
フォルダのユーザーはこの記録を共有できます
編集と共有が可能
フォルダのユーザーはこの記録を編集および共有できます
閲覧のみ
フォルダのユーザーはこの記録の表示のみ可能です

他のユーザーとフォルダを共有

「ユーザー」タブで、メールアドレスフィールド内をクリックし、フォルダを共有したいKeeperユーザーのメールアドレスを入力します。
「共有関係」の確立が必要な場合があります。そのユーザーは、Keeperにログインして共有要求を承諾または拒否するように求めるメールを受信します。共有関係を確立すると、記録の共有が可能になり、そのユーザーのメールがメールのドロップダウンリストに表示されます。
同じテナント内のBusinessユーザーやEnterpriseユーザーは、共有関係を承認する必要はありません。
記録検索バーからフォルダにユーザーを追加
ユーザーのメールの隣のドロップダウン矢印をクリックして、ユーザーへの許可を設定します。
ユーザーへの許可のドロップダウン
ユーザーへの許可のメニュー

ユーザーへの許可

ユーザーへの許可は、記録や他のユーザーをフォルダに追加したり、フォルダから削除したりする、ユーザーごとの権限を管理するために使用します。ユーザーへの許可には、ユーザータブからアクセスでき、ユーザーのメールの隣のドロップダウンをクリックします。
ユーザーへの許可
説明
ユーザーを管理可能
ユーザーは他のユーザーをフォルダに追加したり、フォルダから削除したりできます
記録を管理可能
ユーザーは記録をフォルダに追加したり、フォルダから削除したりできます
ユーザーおよび記録を管理可能
ユーザーは他のユーザーおよび記録をフォルダに追加したり、フォルダから削除したりできます
ユーザーへの許可なし
ユーザーには、フォルダ内の他のユーザーおよび記録に対するアクセス権限がありません

サブフォルダ

共有フォルダの中にサブフォルダを作るには、共有フォルダ上で右クリックし新規フォルダを選択します。サブフォルダの名前を入力しドラッグアンドドロップまたは記録検索バーを使って記録を追加します。
新規サブフォルダを作成するため右クリック
共有フォルダの中の記録を表示している際に、編集をクリックし、記録タブの中にある”サブフォルダの記録を表示する”の横のボックスにチェックを入れれば記録は表示され、チェックを入れなければ記録は表示されません。
サブフォルダの記録の表示

共有フォルダの設定

共有フォルダの設定は、フォルダ内のすべてのユーザーのフォルダに対するアクセス権限を簡単に設定するために指定します。デフォルトのフォルダ設定には、フォルダの「編集」モードからアクセスできます。設定の内容は最初に作成された共有フォルダの設定となっていますが、 編集> 設定の順にクリックすることでいつでも変更できます。ドロップダウンをクリックすることでフォルダの記録とユーザーへの許可を設定します。
新しく作成された記録は共有フォルダにユーザーまたは記録を追加する際の許可を引き継ぎます。
共有フォルダの設定
既存の記録に許可を適応
”サブフォルダ”のチェックボックスを出現させるためには、まず記録タブの"サブフォルダを表示する"にチェックする必要があります。
デフォルトのフォルダ設定を正しく指定しないと、共有フォルダに記録を追加したユーザーは、その記録が共有フォルダの他のメンバーには「読み取り専用」になっていることに気付くはずです。これは、他のユーザーが「記録を管理できる」権限を持っていても同じです。フォルダに追加されたすべての記録に対する編集権限をすべてのフォルダメンバーに付与したい場合は、デフォルトのフォルダ設定を記録を編集可に設定します。
記録を管理可に設定すると、ユーザーは記録の追加または削除ができるだけで、記録のアクセス許可は与えられ「ません」。
デフォルト設定の指定は、設定変更後に追加されたユーザーおよび記録にのみ反映されます。デフォルト設定の指定前に追加されたユーザーや記録の権限を編集するには、個別に変更するか、または一括で変更します。

共有フォルダの削除と共有フォルダからの移動

共有フォルダにアクセスできるユーザーは、共有フォルダから自身を削除することもできます。ユーザーにユーザーを管理可能および記録を管理可能の権限が付与されている場合は、共有フォルダ自体を削除することもできます。
共有フォルダからの移動と共有フォルダの削除
共有フォルダを削除すると、共有フォルダに保存された記録は、各記録の所有者のボルトの「削除済みアイテム」セクションに移動します。

ファイルを共有

Keeperに搭載されたセキュアファイルストレージによって、機密ファイル、画像、ビデオを保護できます。パスポートの写真、健康保険証、運転免許証、税金やローンの書類、ビデオ、その他の個人ファイルなどのファイルを安全にアップロードして共有できます。
ファイルを共有するには、新しい記録もしくは共有フォルダを作成するか、または既存の記録もしくは共有フォルダにファイルを追加します。

記録共有によるファイルの共有

新しい記録または既存の記録にファイルをアップロードするには、ファイルまたは写真 をクリックするか、あるいはファイルを直接記録にドラッグアンドドロップするだけです。
ファイルまたは写真ボタンを使用したファイルの安全なアップロード
ドラッグアンドドロップによるファイルの安全なアップロード
これで、オプション > 共有をクリックして、他の記録を共有するのと同じように記録を共有できるようになります(詳細はこちら)。
オプション > 共有

フォルダ共有によるファイルの共有

共有フォルダにファイルをアップロードするには、編集をクリックし、記録の検索バーからファイルを格納した既存の記録を選択して、追加をクリックするか、またはファイルを共有フォルダに直接ドラッグアンドドロップします(これにより、新しい記録が作成されます)。
記録(ファイル)名の隣のドロップダウン矢印をクリックして、必要な権限を必ず設定してください。
記録の検索バーを使用したファイルの安全なアップロード
ドラッグアンドドロップによるファイルの安全なアップロード
これで、他の共有フォルダと同じように、ファイルを格納したフォルダを共有できるようになります(詳細はこちら)。
Enterpriseユーザーの場合は、ファイル共有がKeeperの管理者によって制限されている場合があります。

ワンタイム共有

Keeperのワンタイム共有を使用すると、Keeperアカウントを持っていなくても、時間制限付きで誰とでも安全に記録を共有できます。ワンタイム共有は、メールやSMS通知、メッセージングアプリで情報をさらすことなく、機密情報を送信できる最も安全な方法です。
Keeper 101:ワンタイム共有
Enterpriseユーザーの場合は、ワンタイム共有の使用がKeeperの管理者によって制限されている場合があります。
共有したい記録を表示して、オプション > ワンタイム共有ワンタイム共有を作成するの順にクリックします。
オプション > ワンタイム共有
ドロップダウン矢印をクリックし、記録へのアクセス有効期限を選択します。
記録へのアクセス有効期限のドロップダウン
記録へのアクセス有効期限のオプションメニュー
次に、リンクのURLをコピーするか、または招待本文全体をコピーしてください(受信者に追加の関連情報を送信するため)。
ワンタイム共有の招待メッセージとリンクのコピー
さらに、ダイアログを下にスクロールすると、受信者に送信できるQRコードが表示されます。
ワンタイム共有のQRコード
共有リンクの受信者が記録を開くと、その記録がウェブブラウザで開かれて、受信者のデバイスにバインドされます。設定した時間が経過すると、記録へのアクセスは自動的に失効します。
ウェブおよびモバイルでのワンタイム共有の表示
ワンタイム共有の詳細は、こちらをクリックしてください。

共有のセキュリティ

記録の共有では、楕円曲線(EC)暗号が使用されます。Keeperの共有暗号化モデルの詳細は、こちらをクリックしてください。
  • Keeperはゼロ知識セキュリティプロバイダです。ゼロ知識は、最高レベルのセキュリティとプライバシーを保証するシステムアーキテクチャです。データの暗号化と復号化は、必ずユーザーのデバイスでローカルに実行されます。
  • パスワードの暗号化技術と同様に、Keeperはレコードレベルの鍵を使用した256ビットAES暗号化によって機密ファイルを保護します。
  • ワンタイム共有に実装された暗号化モデルは、クラウドインフラストラクチャを保護するためのゼロ知識およびゼロトラストプラットフォームである、Keeper Secrets Managerと同じ技術を採用しています。