デプロイメント (展開)

Keeperエージェントのエンドポイントへの展開

概要

エンドポイント特権マネージャーのデプロイは非常に簡単です。管理者は、エンドポイントのコレクションに関連付けられたカスタムデプロイパッケージを作成し、Keeperエージェントをそれらのエンドポイントに配布します。エージェントが起動すると、Keeperテナントに自動的に登録され、実行ファイルやローカルユーザーアカウントなど、エンドポイントに関する基本情報の収集を開始します。デフォルトでは、Keeperエージェントは「監視」モードで動作し、実際の操作は行われません。

要件

  • macOS: Sequoia、Sonoma、Tahoe

  • Linux: RedHat 9.4以上、Ubuntu 20.04以上、Amazon Linux 2、Rocky Linux 9以上、Debian 11・12、SUSE 15sp2以上、AlmaLinux 9.4以上

  • Windows: Windows 11、Windows Server 2022および2025 (Intel x64のみ)

暗号化

KeeperエージェントとKeeper管理コンソール間のすべての通信は、エンドツーエンドの暗号化とゼロ知識アーキテクチャを使用しており、Keeperのサーバーや従業員によってエンドポイントに関する情報を復号化することはできません。管理コンソールにログインしたKeeper管理者のみがエンドポイントコレクションと関連メタデータを復号化できます。

デプロイメントパッケージ

[エンドポイント特権マネージャー] > [展開] 画面から[新しい展開パッケージ]を選択します。Keeperエージェントは、Windows、macOS、Linuxエンドポイントに配信できます。実行ファイルは、エージェントをインストールするためにローカル管理者権限を必要とします。リモート管理ソリューションやグループポリシーを通じた自動導入には、コマンドライン文字列を使用してインストーラーをサイレントモードで配信します。

デプロイメントコレクション

デプロイメントパッケージを作成する際に、割り当てられたコレクション名は、特権マネージャー内でポリシーを適用する際に参照されます。コレクション名は、通常、共通のプラットフォームや用途を共有するユーザーのグループを指します。

エージェントのデプロイ

管理コンソールのUIからインストーラーのZIPファイルをコピーし、ローカルマシンにダウンロードします。ZIPファイルを解凍し、各プラットフォーム用のパッケージを展開します。インストーラーコマンドで使用するデプロイトークンをコピーします。有効なデプロイトークンがないと、Keeperエージェントをテナントに登録できません。

以下では、Keeperエージェントのインストールおよび構成方法について記載しています。


Windows へのインストール

1

ダウンロードと展開

Keeper管理コンソールのUIからインストーラーをダウンロードするか、以下のPowerShellコマンドを使用します。

2

エージェントのインストール

管理者として、提供されたトークンを使用してインストーラーを実行します。

(x-x-x-xxx は .msi ファイルのバージョン番号に置き換えてください)

  • Keeperエンドポイント特権マネージャーサービスが実行中であることを確認してください。

  • エンドポイントセキュリティ製品の設定により、Keeper特権マネージャーサービスの実行を許可する必要がある場合があります。

  • Keeperクライアントアプリケーションは、マシン上のユーザーが新しいログインセッションを開始すると自動的に起動します。

Windowsでのトラブルシューティング

エンドポイント特権マネージャーのサービスを再起動するには、マシンを再起動するのが最も簡単な方法です。また、サービス管理ツールから手動で再起動することもできます。

ログファイルは以下の場所にあります。

Windowsでのアンインストール

Windowsエージェントをアンインストールするには、以下を実行します。

すでにインストール済みのエージェントを手動で登録する場合は、以下のコマンドを実行します。

すでにインストール済みのエージェントを手動で登録するには、以下のコマンドを実行します。


Linuxへのインストール

1

ダウンロードと展開

2

エージェントのインストール

Ubuntu / Debian系ディストリビューション

RPM系ディストリビューション (RHEL、Rocky Linux、AlmaLinux、CentOS、Oracle Linux、SUSE Enterprise Serverなど)

Amazon Linux 2

Amazon Linux 2023

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(任意) GNOMEエージェントUIのインストール

GNOMEを使用しているLinuxシステムのユーザー向けに、Keeperのユーザーインターフェースを拡張機能として利用できます。

エンドポイントにGNOME Shellがインストールされていることを確認してください。

システムメニューから GNOME拡張機能アプリ (gnome-extensions-app) または拡張機能マネージャーを開き、すべてのオプションを「オン」に切り替えます。

すると、Keeper EPMのアイコンがシステムトレイまたは上部バーに表示され、エージェントのステータスや操作にアクセスできるようになります。

Linuxでも、WindowsやmacOSデバイスと同様にフル機能のUIを利用できます。

Linuxでのsudo使用

インストール後、Keeperはデバイス上のPAMモジュールを変更し、sudo コマンドをラップするように設定します。これにより、すべての sudo コマンドの実行は keepersudo に委譲されます。

設定および使用方法の詳細については、「コマンドラインポリシー」のページをご参照ください。

アップデート

既に登録済みのエージェントを更新するには、以下を実行します。

実行中のバージョンを確認するには、以下を使用します。

Linuxでのトラブルシューティング

エラーログは、使用しているLinuxディストリビューションによって次のいずれかに保存されます。

  • /var/log/syslog

  • /var/log/messages

サービスを再起動するには、以下を実行します。

Linuxでのアンインストール

Keeperエージェントのアンインストール方法は、使用しているプラットフォームおよびインストール方法によって異なります。

Ubuntu / Debian系ディストリビューション

すべての設定ファイルも削除する場合

RPM系ディストリビューション

RHEL / Rocky / Alma / CentOS / Oracle Linux

または

すでにインストール済みのエージェントを手動で登録する場合は、以下のコマンドを実行します。


macOSへのインストール

1

ダウンロードと展開

スクリプトは、keeper-privilege-manager のバージョン番号およびOSのアーキテクチャタイプに基づいて、適切なパッケージを自動的に判別してインストールします。複数のパッケージバージョンやアーキテクチャが存在しても安全に実行できます。

2

エージェントのインストール

3

フルディスクアクセスの付与

エージェントが /etc/pam.d を変更し、sudo コマンドをKeeperエージェント経由で実行できるようにするには、フルディスクアクセスを付与する必要があります。

以下の手順で設定します。

  1. macOSの [システム設定] > [プライバシーとセキュリティ] > [フルディスクアクセス] を開きます。

  2. Keeper特権マネージャーアプリケーションにフルディスクアクセスを許可します。

フルディスクアクセスを付与した後、以下のコマンドを実行してエージェントプロセスを再読み込みします。

このエージェントは、Keeper Securityの親会社である「Callpod Inc.」によって署名されています。Appleのポリシーにより、macOSおよびiOSデバイス向けのKeeperのすべてのソフトウェアは、Callpod Inc.によってデジタル署名されています。

既にインストール済みのエージェントを手動で登録する場合は、以下のコマンドを実行します。

サービスの再起動

macOSでサービスの再起動が必要な場合は、以下のコマンドを使用します。

macOSでのアンインストール

KeeperエージェントをmacOSからアンインストールするには、次のスクリプトを実行します。

備考

  • Keeperエージェントは、新しいログインセッション時に自動的に起動します。そのため、ログアウトおよび再ログインが必要になる場合があります。

  • sudo ポリシー制御の詳細は、「コマンドラインポリシー」ページに記載されています。

  • パッケージ (.pkg) およびディスクイメージ (.dmg) のインストールを行う際は、KeeperエージェントのUIから明示的にリクエストを開く必要があります。


インベントリデータの検出

エージェントがエンドポイントにインストールされ展開されると、エンドポイント上で以下の3種類の検出が実行されます。

  • 基本インベントリ: オペレーティングシステム、バージョン、種類

  • アカウントインベントリ: ローカルユーザーおよびグループ

  • ファイルインベントリ: システム上のすべての実行ファイル

Keeper管理コンソールは、検出されたインベントリを暗号化されたテレメトリデータとして受信します。これには、以下のようなエンドポイント情報が含まれます。

  • コンピュータ名およびタイプ

  • OS情報 (Windows、macOS、Linux) およびバージョン

  • ローカルユーザーアカウント情報

  • ローカルグループアカウント情報

  • インストールされたアプリケーション

Keeperを導入する際は、まずリファレンスマシンにエージェントをインストールして、できるだけ標準化されたインベントリデータを収集してから、全体のデバイス群への展開を行うことをおすすめします。

[展開] 画面では、コレクションごとに整理されたエンドポイントの統計情報が表示されます。

展開ダッシュボード

コレクションはダッシュボードから有効または無効にできます。コレクションが無効化されると、ポリシーエンジンはそのデバイスに適用されなくなります。

エンドポイントのコレクションの有効化と無効化

個々のエンドポイントも無効化でき、エージェントによるポリシー適用を防ぐことができます。

個々のエンドポイントの有効化と無効化

コマンダーを使用した自動化処理

Keeperコマンダーは、コマンドラインインターフェイス、サービスモードREST API、Python SDKを通じてデプロイの自動化をサポートしています。エンドポイント特権マネージャーのコマンドについて、詳しくはこちらのページをご覧ください。

エージェント管理

pedm agent コマンドで、エンドポイントで実行されている個々のエージェントを管理します。

デプロイメント

pedm deployment コマンドで、エージェントのデプロイメントの管理します。

コレクション

pedm collection コマンドで、コレクションを管理します。

レポート

pedm report コマンドで、イベントログおよびイベントレポートを実行します。

次の手順

エージェントを展開すると、インベントリ検出が自動で開始され、コレクションが生成されます。

最終更新