SSHの設定
概要
(サーバー設定と環境設定についてはユーザーが行います。)
Secure Shell (SSH) を使用すると、コンピュータへの安全な認証付きのリモートアクセスが可能になります。SSHトラフィックは完全に暗号化されており、デフォルトではポート22で実行されます。テスティング目的で対象オペレーティングシステムでSSHを有効にする手順については、以下をご参照ください。
Linux
Linux では、SSH 接続を受け入れるためにSSHデーモンが実行されている必要があります。ほとんどのLinuxディストリビューションにはOpenSSHサーバーがインストールされていますが、サービスが有効になっていない場合があります。サービスを有効にし、再起動時に開始するサービスのリストに追加する必要があります。
以下のコマンドを実行して、LinuxシステムでSSHが実行されていることを確認します。
ps aux | grep sshd
SSHが実行されていない場合、OpenSSHをインストールするかSSHを有効にする必要があります。以下のコマンドはUbuntuでの例です。
apt-get install openssh-server
systemctl enable ssh
systemctl start ssh
備考:
ssh をインストールして有効にするには、Sudo権限が必要な場合があります。
インストールコマンドは、Linuxディストリビューションによって異なる場合があります。
Windows
通常、WindowsにはSSHがインストールされていませが、Microsoftが管理するWindows機能パッケージを介して簡単にインストールできます。以下のPowerShellスクリプトで、1) SSH をインストールし、2) SSH サービスを開始して再起動のたびに開始するようにし、3) ファイアウォールがSSH接続を許可するようにします。
# Install OpenSSH
Add-WindowsCapability -Online -Name OpenSSH.Server~~~~0.0.1.0
# Start service and make sure it automatically starts after reboot.
Start-Service sshd
Set-Service -Name sshd -StartupType 'Automatic'
# Make sure the the firewall will allow SSH connections
if (!(Get-NetFirewallRule -Name "OpenSSH-Server-In-TCP" -ErrorAction SilentlyContinue | Select-Object Name, Enabled)) {
Write-Output "Firewall Rule 'OpenSSH-Server-In-TCP' does not exist, creating it..."
New-NetFirewallRule -Name 'OpenSSH-Server-In-TCP' -DisplayName 'OpenSSH Server (sshd)' -Enabled True -Direction Inbound -Protocol TCP -Action Allow -LocalPort 22
} else {
Write-Output "Firewall rule 'OpenSSH-Server-In-TCP' has been created and exists."
}
Windows Shell
Windows SSHはデフォルトでPowerShellかCMDのどちらかに設定できます。Keeper RotationではPowerShellコマンドを使用します。デフォルトのシェルがCMDの場合、Keeper Rotationは PowerShell Invoke-Command -ScriptBlock { COMMANDS }
を介してローテーションコマンドを呼び出します。デフォルトのシェルをPowerShellに変更するには、以下のPowerShellコマンドを呼び出します。
# Enable PowerShell in SSH
New-ItemProperty -Path "HKLM:\SOFTWARE\OpenSSH" -Name DefaultShell `
-Value "C:\Windows\System32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe" `
-PropertyType String -Force
MacOS
MacOSにはSSHがインストールされていますが、通常は有効になっていません。
UIで有効にするには、[一般]をクリックしてから右側で[共有]をクリックし、「リモートログイン」 をONにします。

コマンドラインで有効にするには、以下のコマンドを呼び出します。
$ sudo systemsetup -setremotelogin on
備考:
このコマンドラインを使用した方法では、フルディスクアクセスの権限が必要です。
最終更新